言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

無香空間の微香のものを買ったら無香の偉大さが分かった


無香空間という消臭ビーズを家で使っている。
匂いのしない消臭ビーズであるということが売りで、使い始めてから3か月くらいはずっと放置して置ける優れものである。効果がどうかというのは実際のところよくわからない(消臭していることをどうやって感じればいいのかわからないので)が、特段不満なく使っている。

このビーズは水分が抜けると白い小さな粒のようになる。これに水を掛けるとまたビーズの形に戻ってしまうので、うっかり水洗いをしてはいけない。じゃあ水をかけてビーズの形に戻せばまたそのまま使えるのではないか、とも若干思うのだけれど、消臭効果とかはすっかりなくなってそうな気がするのでそこまでのことはしたくない。会社の備品とかだったらそうやって延命されていても気づかないかもしれないけど、だいたい水で戻したビーズがそのまままた3か月使えるとは思えないしたぶんすぐダメになるだろうな。試してみたことはないけれど。
ただまあ捨てる時にうっかり流しにこぼしてしまって、ゴミ受けのネットの中で丸く復活しているところは見たことがある。色のない透明なタピオカみたいなものが流しに混ざっているとちょっと一瞬理解できなくて焦った。ただもうあの容器って中を水洗いしたくなるんだよな。容器内が乾燥しきっていないと、白い粒を取り出しにくいし。そうでなくてもなんとなくぬるっとしているし。私の場合は全部取り出したと思っていたのに実際洗ってみたら縁の所に粒が残っていて、それが流れてしまった、というのが軽易なわけだけれど。

そんな我が家でも先日また、机の下に置いてあったビーズが全部しぼんで白くなっていた。
掃除をするタイミングでなんとなくいつも状況を確認してはいたけれど、正直2か月くらいは全然変化を感じなかった。それが最終局面になって急にビーズが小さくなってくるというのが目に見えてわかって面白かった。2週間くらいで一気に変わっていくもんなんだな。

小さくなったら詰め替えなければならないのだが、あいにくストックもなく買いに行くことになった。
通常の商品棚の前に見切り品コーナーを見に行ったら、無香空間の詰め替え用のものが置かれていた。よくよく見ると無香空間ではあるのだけれど「せっけんの香り」と書かれたものだった。無香とうたっておきながら微香という逆行した存在。
個人的にこの手の人工的な香りの中では石鹸の香り、というのは結構好きな部類の香りである。
値段も安いし、今回はこの香りのある方にしてしまおうかな、ということでせっけの香りの方を買うことにした。メーカーとしては非推奨だろうけれど、形も変わらないし詰め替え的にはさほど問題ないだろう。
そう思って家に持って帰って詰め変えたらまずそもそもちょっと詰め替え用のビーズの量が多くて驚いた。1.5回分くらいある。洗剤とかならまあ後から継ぎ足せるけれど、ビーズの継ぎ足しは……どうだろう。捨てる時期がバラバラになって面倒なことになったりしないだろうか。それとも一度しぼんだところに新しいのを入れたらその水分でものと奴が復活したりするのだろうか。
まあでもちゃんとチャック付きの保管可能な詰め替えパックだったのでそれは良しとして、問題は匂いである。
最初はいい香りだな、と思ったのだけれど置いてみるとどうも微妙に鼻につく。トイレとかに置いてあるような香りが部屋にあるような違和感。
無香空間が無香であることのありがたみをはっきりと感じることになった。

そういうわけで今、せっけんの香りの無香空間は洗面所に置いてある。ここなら匂いも気にならないし、ちょうどいい感じだ。代わりに部屋の消臭剤がなくなってしまったけれど、どうしよう、ここでまた新たに無香空間本体を買ってくるのも……微妙だな。せっけんのかおりが落ち着くまでの簡易移籍で、使い終わったらまた部屋に戻そうか。
でもまだ0.5分の詰め替えが残っているんだよな、どうしよう。