言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

窓の外から漂う金木犀の香り

窓を開けられる季節になった。9月の前半も多少寒い日があったな、と思っていたけれど、もう10月になってずいぶん涼しいというか寒い日が増えたくらいだ。日中は窓を開けて外気温の感じで過ごし、夜はもう寒さのほうが勝るので、窓を閉めて掛布団をかけて寝ているような具合である。
だいぶ過ごしやすい季節であるのは間違いないと思う。これくらいの季節は晴れていてもちょっと汗ばむくらいで済むので、カンカン照りの真夏のあのちょっとしたお出かけでも汗だくでシャワーを浴びたくなるようなものと比べたら大違いである。夏は引きこもりが加速したけれど、今はだいぶ出歩きやすくなったもんだ。

そういえば、ここ2,3日前くらいから、窓を開けると金木犀の香りが漂ってくるようになった。今更気づいたけれど、家のものすごい近いところに金木犀が植わっていて、それが漂ってきているようである。私はあの風に乗って運ばれてくる金木犀の香りが好きだ。直接横を通った時に感じる甘い香りよりも弱いけれど、秋の風の少し湿った涼しい風と混ざった金木犀の甘い香りは秋の訪れを感じさせる。
マスクをして歩いていると気づきにくいだけに、マスクをしていないで過ごしている家の中に入り込んでくる金木犀の香りはなかなかいい。季節の匂いというのはいろいろあると思うけれど、個人的には金木犀の香りが告げる秋の訪れの匂いが一番好きだ。
しかしまあ秋だな、と感じられる季節は案外短いものである。もうすぐに冬がやってくる。現に、もう掛布団を被らないと朝起きて鼻水が出るようなそれくらいの気温になりつつあるのだ。布団のほうが冬支度をしていた、あとは格好がどんどん冬のようになっていって、最後に掛布団のほかに毛布を使うようになれば真冬である。暑くなるのもあっという間だったけれど、寒くなるのもきっとあっという間だ。

そういえば、今年は蚊との闘いが少なかった。なかったわけではない。結構早い時期に一戦交えている。

 

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 だが、その後は蚊が耳元で羽を震わせてその音で起こされるとか、そういうことはなかった気がする。蚊が少なかったのかどうかはわからないけれど、あの不快な羽音をあまり聞かずに済んだのでそれは喜ばしい限りである。
その代わり、今年は梅雨が長かったからか、ノミだかダニだかわからない小さな虫にずいぶんと食われた。蚊と違っては音を立てて飛んでこないだけにその姿を見つけることはできないが、身体のほうにずいぶんと後をつけられた。はじめのうちはかゆみがあって、そのうちにかゆみから痛みに代わっていって、最終的にかさぶたになるという経緯をたどるのだけれど、この期間というのがずいぶんと長い。それに、まとめて3,4か所くらい一気に食われるので、一帯がまとめて真っ赤になるので、かゆみがなかなか大きくなって不快だった。あれはあれで結構タチが悪い。
例年だと、真夏にクーラーのない民宿に泊まった時の、湿っぽい布団に寝た翌日とかにぽつぽつと食われたりするもんなんだけれど、家でやられたのは初だと思う。なかなか布団を干せるような快晴の日が少なかったからだと思うけれど、長雨の余波というのは意外なところで出てくるものである。

そんな夏が終わって、いつのまにやら秋である。もう10月なのだ。年末まで3か月を切ったと思うと、今年は特に時間の進みが早いなと思うばかりである。去年の今頃と今年とではずいぶんと世の中の状況が変わったものだ。