言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ミーハー宣言


サッカーのワールドカップを見てしまった。見てしまった、というのは元々全然見る予定はしていなかったからである。ああそうかもうすぐ始まるんだな、くらいの感じで思っていた。
サッカーに関しては私はだいぶミーハーな人間である。日本代表と言うか、正直ワールドカップくらいしか見ない程度の人間だ。日本・海外共に普通のリーグ戦とかは全然見たことがない。小さい頃に1度スタジアムで観戦したことがあるのと、あとよくわからないけれど急に派遣された先がスタジアムで1日だけ売店を手伝ったりしたことがあった。
サッカーの売店業務は正直結構楽だったし、野球のスタジアムバイトよりも待遇が1.5倍くらい良かったのを覚えている。野球はイニング間に一斉に買物に来るので頑張ってそれを裁かなければいけない時間帯が長いが、サッカーは試合前後とハーフタイムに忙しい時間があるくらいで、試合時間も長くないしでいいことしかなかった。後何故か弁当の支給があった気がする。
そういうわけでサッカーは現地1回売店1回というくらいの観戦経験しかないが、テレビで中継されるワールドカップの試合というのはどうも結構見てしまう魔力のようなものがあるらしい。直前まで全然日程も調べていなかったのに、いざその日が来るとみてしまうものだ。

ABEMAで中継があったというのも大きいだろう。テレビ以外で見られる状況は便利である。
初戦のドイツ戦、祝日だったので出かけていた帰りの電車の中で前半戦を見た。そう言えばちょうど今か、くらいの気持ちで中継を付けたら結構アツいシーンでびっくりした。まあでも点は入らなくて、代わりに点を取られるところだけを見た。これはやばいなと思ったあたりで最寄り駅についたので、後半は見なくてもいいか、と風呂に入ったり何なりと家のことをして後は適当にゲームでもして寝るか、などとやっていたら逆転していた。
びっくりしすぎて、次のコスタリカ戦は全部中継を見た。現金なものである。よさそうだと思うと見て、厳しいかなと思うと頑張っては見ない。まあそういうものだ。でもちゃんと見ていたコスタリカ戦はしっかりと負けた。
ここまでの流れを見ればあと私がどうしたかはわかるだろう。
スペイン戦は朝4時キックオフかつ平日ということもあって、頑張って起きては見なかった。どう考えても格上だし……などと思いながら寝て、起きたら勝っていた。びっくりした。私が見ないと点が入る。日付が変わるくらいまでゲームをしていたので普通にちょっと眠かった利したが、世の中の人の多くも眠いんだろうなと思うとちょっと複雑な気持ちになった。まあでも見なかったことを後悔しているわけではない。無理して仮眠だけで起きてサッカーを見ていたらもっと眠かっただろうから。
じゃあそのあとのクロアチア戦、これはどうしたのか。当初は見ないつもりだった。0時キックオフ、どう考えても全部見たらすぐに寝られなくて翌日眠いだろう。あと土日出かけていた影響もあって月曜日はさっさと寝たい……はずだった。実際23時くらいまではもうすぐ寝てしまおうくらいの気持ちでいた。
でも、どうにも寝付けなかった。寝付けなくて、身体が妙に火照ってきてどうも眠気がどこかに行ってしまった。うとうとするところまでは行ったのだけれど、結局寝れなくて1時。私は腹をくくって、そこでテレビをつけた。開き直りやあきらめの境地である。ちょうど後半戦始まって10分くらいが経過したところで、1-1の同点だった。前半に得点を決めていたようだけれど、またしても見ることができなかった。でもまあここからどうなるんだろうと、見ていたらまあ点が入らない。いいシーンも危ないシーンもあるなと思っていたら延長、そしてPK。
結果的に、PKで1回だけ成功したシュートが、私が今大会で日本代表選手がゴールネットを揺らしたのを見た唯一の瞬間だった。
さすがに午前3時にもなっていたので、そこからすぐ寝ることができた。若干寝坊気味で4時間ちょっとの睡眠。まあでも案外そこまで過剰に眠いかと言われればそうでもなかった。平日の眠い日くらい。

でもまあいいんだ、ワールドカップなんてめったにないんだから。なんだかんだ言いながら結構見る。それで楽しい。渋谷の交差点で騒いだり、HUBとかでお酒を飲んで見たりとかそういうことはしないけれど、家で適当に、でもそれなりに真剣に見るのが楽しいんだと、もう日本代表が敗退した後だけれどそう思うわけである。