言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

平日夜にちょっとご飯を食べてから帰るときの話

仕事帰り、どうしても家に帰るより前にご飯が食べたかったので、適当に店を探して入ることにした。翌日から在宅勤務で良くなったので、しばらくこの辺りは来ることがないだろうと思って、それなりにじっくり探してから入店することにした。
ただ曜日的にはまだまだ休前日というわけではなかったので、お酒を飲んで帰る気にはなっておらず、店選びは思いのほか難航した。
ビジネス街の19時半は基本的にお酒を飲む想定の店が多い。別になんか定食とかでいいんだけどな、と思ったけれど、昼ならばランチセットとして普通にご飯を出しているところでも、夜になると居酒屋の構えで入って見ないと実際どんなメニューを出しているのかわからないものだ。別にそういう居酒屋で一人でご飯食べて帰るのが苦手というわけではないのだけれど、適当に食べて適当にささっと出るにはあんまり向いていないように感じられてこの日はちょっと躊躇してしまった。

ビジネス街の19時半のくせに全体的に店がガラガラだったからかもしれない。金曜の夜21時はそれなりに混んでたのに、月曜の19時半は混んでいないのか。オフィスビルを見上げると全体的にまだ普通に電気がついているし、良く考えてみれば私だって金曜は21時近くに退勤しているわけで、そういう街なのかもしれないなと嫌な気持ちになった。
オフィスビルの下の飲食街というのが、上に乗っかっているオフィスの勤務体系によって混在具合が変わるなんて当たり前と言えば当たり前だが、みんな働き者なんだな、というややプラスな言葉を頭の上に浮かべておくにとどめることにした。首からセキュリティーカードを下げたビジネスカジュアルみたいな恰好をした人が、セキュリティエリアを抜けてコンビニに吸い込まれていくのを見ると頭が下がる思いである。

まあそんなわけで通勤時にあれだけ馬鹿みたいに混雑する駅前とは思えないほどの閑散具合の飲食街にあって、私は店を決められずに同じところをぐるぐると2週もしてしまうという馬鹿なことをしてしまっていた。
美味しいけれど30分以上待たされるとんかつ屋と、気分じゃなかったのでラーメン屋を除外してしまったのがすべてであるともいえる。
居酒屋を見てはパスし、カレー屋を眺めてはちょっと重いかなと遠慮し、ハンバーガー屋は普通に1個2000円とかだったので見なかったことにしたりしているうちに、飲食街の一番端っこの方に流れ着いてしまっていた。
こんなことをしているのは一人の時だからである。誰かと一緒の時は全く内容についてはこだわらないのだけれど、一人の時だといろいろ考えてしまうがゆえにこうして悩むことはしばしばである。でももう空腹だし、ここまでして結局1時間半くらいかけて家に帰ってから何か食べるのも馬鹿らしいので、飲食街の一番端っこの店で適当に済ませることにした。
餃子が名物の中華の店だった。
その店も実のところ1回通り過ぎたのだけれど、餃子と他のおかず1品とかいう頼み方でもいいんじゃないかと思いついて結局入ることにしたので、1度はしっかり悩んでいる。

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そんなわけでこの日はさんざん悩んだあげく餃子とおかずだけ頼み、お酒等は飲まずに帰ったわけである。明らかにそのままビールでも頼むんだろう? というメニューだったが、私は平日にあんまりお酒を飲むという行為をしないのでほんとうに食べるだけ食べて帰った。ご飯も小さいやつを頼めばよかったかな、などと思ったが、家に帰るまでの間に意外とお腹にちゃんと溜まっていることに気が付いたので普通に注文としてはあれでよかったというわけだ。
ただまあ餃子が美味しすぎてそっちをもう一皿食べても良かったな、ということは若干後悔した。また行こうと思う。

しかしまあ散々どの店も空いていて変な感じだなんて入る前は思ったけれど、昼の12時ちょうど見たいにどの店もぎっちり埋まっていて店の外に行列ができている……みたいな状況よりはずっと入りやすくて好きだなとも思ってしまった。悩む余裕があるのだから、いいことである。滅茶苦茶に混んでいると、そもそも選ぶとかではなくてとりあえず開いているところを探すとか、別のところに行くとかそういう話になるからだ。
店としては混んでいるほうが売り上げとかの関係でいいんだろうけれど、入る側からすると程よく空いているっているのは気楽で好きなもんだな。

まあだからこそ、私は普段11時とかから昼ご飯を食べに行くのが好きなんだけどね。空いているから。旅行中だったり、有名な店に出かけるときはたいていそう。ちょっと早い時間に全部済ませるのが楽でいい。昼は11時とか、夜も下手すりゃ17時とか。まあお腹が空いているかどうかにもよるし、地域の感じにも寄るんだけれど。