言葉のリハビリ場

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戻り梅雨と夏の気配


6月末というわけのわからない速さでの梅雨明けとなった今年の夏だが、このところどうも雨の多い日が続いている。戻り梅雨というやつらしい。確かに1週間くらいずっと梅雨みたいな天気だった。
月初のあたりはカンカン照りの34℃みたいな猛暑であったのでだいぶげんなりしたものだけれど、戻り梅雨のおかげかそのあとはさほど気温が上がらない日が続いている。まあ雨が降っていて25、6℃くらいはあるので、快適かというとそうでもない。我が家に関しては26、7℃くらいになるとどうも過ごしにくくて冷房を付けたくなってくるわけなのだけれど、湿度が高いとその傾向はより強くなる。雨の日は気温以上に不快指数が高いのだ。エアコンの設定温度と気温を見比べてこれはどうしたものかと悩んだりするわけだが、結局夜寝る前などに1時間くらい除湿モードでエアコンを稼働させたりして寝付きやすいようにしたりと工夫している。
例年梅雨というと数日まとめて雨が降り続いているからか、7月の前半というのは気温が上がりにくいものである。けれども、今年のようにさっさと梅雨明けしてしてしまったような年は多少雨が降ろうと気温は下がりきらないようである。
過去の7月の気温のデータを探してみると、2018年7月のデータがまさに今年と同じような傾向を示していて面白い。この年も6月の25日くらいからもう30℃を超えるような日が続いていて、7月の頭も31、2℃の最高気温を示していた。そのあと多少雨の日もあるのだけれど、連続で降った日だけが最高気温25℃と涼しくなっていて、それ以外は雨でも普通に30℃を超えていたりしていた。今年も似たような感じである。先週はちょっと雨が続いたので25、6℃なことが多かったが、それ以外は雨が降っても気温はさほど下がらずにいる。
雨の降り方も結構ゲリラ豪雨のようなものも増えてきているし、「戻り梅雨」とは言うが、しっかり夏っぽい感じがして来ているような状況だ。

それに、最近になってようやくセミが鳴き始めてきたのも「夏っぽさ」の要因であると思う。
月初のあたりは暑くてもセミが鳴いていないのでどこか夏っぽさが薄く感じていた。アジサイがまだ咲いているような時期だったというのもあるだろう。暑いのは暑いが、ずっと少し変な感じだった。
この数日はセミが鳴き始めて、ようやく本当の夏が来たような感じがしてきている。
晴れた日の気温が31、2℃でとどまっているのも悪くない。普通の夏ってこれくらいの気温でずっと推移していた気がするし、だからこその「朝の涼しいうちに勉強をしなさい」という夏休みの教えがあったわけだけれど……私の子供の頃ですら午前中が涼しいというのは幻想に近いものがあったわけで、今どきはもう朝起きた時点で冷房が入っていなかったら熱中症になってしまいそうな世の中である。ここ数日のような、朝起きたら25、6℃くらいで最高でも31、2℃、なんてのが昔のスタンダードな夏のそれだったんだろうなと想像している。
毎日毎日34℃とか35℃なんてのはまあほんと、酷な話なのだ。これくらいの気温で真夏も推移してほしいが、どうせまた馬鹿みたいに暑くなるんだろうなと想像している。梅雨が明けなくてずっと暑い日が来なかった夏も近年あったが、来月あたりには今年も猛暑・酷暑になっているんだろう。
まあ振り切れるほどの暑さであれば冷房がよく効いてある意味では快適に過ごせるわけだが……一日中家から出ない日、というのはない(作らないようにしている)わけで、結局どこかで汗だくにならざるを得ないのだろう。
今日も最高気温は32℃ほどあったので、昼に買い物に行ったあとはすぐにシャワーを浴びたものだ。それなりに汗をかいていたし、もう外出する予定もないのでさっさとお風呂に入ってしまった。給湯器の電源を入れ忘れてしばらく水のままだったという小ボケをかましてしまったりもしたが、暑い日に多少冷たい水を浴びる分には気持ちがいいので、だからこそちょっと気が付かなかったりした。まあいつまでたってもお湯が出てこないのでさすがに気付いたのと、ずっと水というのは意外と厳しかったという変な知見を得たりした。熱いお湯は必要なくても、ある程度の温度はあったほうがいいということである。まあこの辺はほんと人によるとは思うのだけれど、私の場合は温いお湯でシャワーを浴びるくらいが好きだ。

今日は普段足を運ばないようなところに買い物に行ったのだけれど、途中で通りかかった屋外プール施設は大賑わいだった。プール内の人の声もそうだけれど、プール上がりのような学生や小さな子供たちがそこら中に歩いていて、ああもうすっかり夏休みみたいだな、と思ったりしたものだ。
まあもっとも今どきは夏休みもだいぶ短くなったというし、明日からまだ学校に行くという人も多いんだろうな、とも思ったが。
私自身は全く泳ぐことができないということもあって学校でのプールの授業というのは好きではなかったが、プールに遊びに行くこと自体は嫌いではなかったように記憶している。夏になると部活の仲間と自転車を走らせて何度かプールに遊びに行ったものだ。良く晴れた暑い日のプールというのは楽しいものである。上がった後の全身にまとわりつくような疲労感と気だるさも含めて、夏休みだなという感じがしたものだ。

大人になってからは当然夏休みなんていう長期休みは存在しないわけだが、いつかまた長い休みが欲しいななどと思ってしまったりもする。バカンス的な。まあ実際には仕事をやめて有休消化で一ヶ月くらい休むなんてのが関の山だろうけれど、なんと夢のない話だろうか。