餃子をたくさん食べたい
最近の焼き餃子にはこんな風に「羽根つき」と呼ばれるものが増えているように思える。冷凍食品でもただ焼くだけで自動的に羽根が付きますよ、というものもあるくらいだ。
冷凍の方の仕組みとしては結構単純で、餃子部分以外に羽根の素になるような液体（小麦粉か片栗粉を水で伸ばしたもの）部分が一緒に凍らされているのだ。焼けば自然と広がって、餃子の下部でそれらが「羽根」となるのである。お店の餃子で羽根を作るときの応用みたいなものなんだと思う。
これにより、パリパリの羽根つき餃子が楽しめるわけである。
私は結構このパリパリの羽根が好きだ。何がいいかと言われると難しいけれど、あの食感がいいのと、なんとなくタレの味が付きやすい感じがあっていいんじゃないかな、と思っている。
特に後者に関しては、餃子の一口目って皮だけだとあんまりタレが絡まない（場合が多い）ので、羽根の部分があれば結構それが解決されるんじゃないかな、と思っている。まあ気のせいかもしれないけれど、なんとなくあった方がいい感じはする。
羽根は一面とかに過剰についている必要はないけれど、ないよりはあった方が何となく嬉しいものだ。
なので最近のブームというか傾向として羽根つき餃子が増えているというのは嬉しい。
まあでも別に、羽根がなかったからがっかりするということはない。好きなのであった方が嬉しい、というくらいのもので、例えば日高屋の餃子とか別に羽根はないけれどなかったらなかったで美味しく食べる。
というかまあ、不味い餃子ってあんまり出会ったことがないので、基本、餃子は何でも好きだ。
水餃子とかスープ餃子の類だって食べる。宇都宮に行って本格的に餃子を食べよう、となったらまず焼き餃子・水餃子・スープ餃子の欲張りセットを注文すると思う。
あとまあ餃子は本来主食なのでご飯と一緒に食べるのはおかしい、という話もあるけれど、私は別にどっちでもいいかな、と思っている。ご飯があれば食べるし、なくてもまあ別にそれはそれで、というスタンスだ。
餃子でご飯を食べるのは好きだし、餃子だけをたくさんまとめて食べるのも好きだ。どっちでもいい。場合による。
ただ、味噌ベースのタレかなんかを使う時はご飯のほうが好きだと思う。ネギ味噌みたいなご飯のおかずにもなるようなものは餃子にもよく合うのだけれど、あれは間違いなくご飯がめちゃくちゃ進む。あとは食べるラー油の類。牛タンラー油というこれまたご飯に抜群に合うおかずがあるのだけれど、餃子を間に挟んでも文句なく美味しい。
ご飯と食べるときは醤油ベースの物か、あるいはぽん酢で食べるのも好きだ。醤油を使わずに酢と胡椒だけで食べるのも美味しいけれど、ご飯と合わせるなら酸っぱさは控えめの方が好きかな……とつい思ってしまう。ラー油はあってもなくてもいいけれど、卓上で容器がべたべたになっていたらたぶん使わない。
逆にメニューに餃子しかないような餃子専門店みたいなところも好きで、そういう場所でひたすら餃子を食べ続けるというのも好きな食べ方だ。
その場合は酢と胡椒だったりもするけれど、まあやっぱりすっぱすぎない方が好きかな。味を変えたくて後半から何か別の物を付ける時はある。亀戸餃子という餃子を皿単位で頼み続けるお店があるのだけれど、あそこでは途中から練りからしを付けて餃子を食べた。天心にからしを付けるわけだから、合わないわけがない。ラー油とかも組み合わせながらいろいろ楽しめて飽きなくていい。
あとは、3年くらい前、別府の商店街脇にある餃子専門店（「湖月」という店）に行ったとき、ずいぶん外で並んで待った上にやっとありついた餃子がめちゃくちゃおいしかったのを覚えている。もう14時とかになっていて食べ始めるまでは（主にいっしょに行った友人が）文句たらたらだったけれど、もうそういうのが吹き飛ぶくらい美味しかった。小ぶりだというので15個入りを2人前頼んだのだけれど、あれは3人前くらい普通に食べられたと思う。
餃子だけ食べまくるとご飯がないので自分の満腹になるラインがわかりにくいのがやや欠点だけれど、でもなんというか罪悪感は薄いし、肉をたくさん食べたような感じもして満足感はすごい気がする。
餃子の食べ放題、とまでいくとちょっとたくさん食べられる自信がないのでどうだる、と思ってしまうが、でもまあ一度物は試しということで体験してみたい気持ちはある。
ただ私の場合、「食べ放題」と聞くとつい本筋とは関係ないサイドメニューとかが気になったりもするんだよな。
おとなしく餃子しか置いていない餃子一本の専門店で、何皿何人前食べるか……というので調整したらいいと思う。ひとまずは。
まあでも人から誘われたら断る理由はないので、それならそれで行くだろうな。
