言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

治療のない日に歯医者に行って、近所の店に入るということ

先週、歯を抜いてきた。

 

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親知らずを2本抜いてきたわけなのだけれど、その後の経過は至って順調である。
出血が止まってからは特に何事もなく、今は普通に舌や歯ブラシで触れても何ともない。何ともないが、「奥歯が本来あるところにない」ような感覚もまだあって、ちょっとした違和感はあったりもする。いつもならここにもう1本あるよな、というところで舌や歯ブラシが空振るので変な感じだ。そのうち慣れてくるんだとは思うけれど、まだふとした時に気になってしまっている。

その歯医者であるが、昨日また足を運んできた。
治療のためではなく、保険証の切り替えに伴う手続きのためである。実は月初のタイミングで保険証が切り替わることになっていたのだが、抜歯1週間そこらでは新保険証の用意が間に合っていなかったのである。資格証明書の発行をお願いしていたのだけれどさすがにそれもギリギリ間に合わず、資格証明書が届き次第持ってくるという約束で施術を受けさせてもらった。
先週中にようやくその保険証の資格証明書が届いたので、連携のために歯医者に再度赴いたというわけであった。
家の近くではないことは向こうも知っているから、資格証明書が届いたらメールやFAXで連携してもらっても良いと言われていたが、私は別の理由もあって直接足を運ぶことにした。

歯医者に治療に行くときというのは、当然直前に食事をしていくことはできない。歯ブラシを持って行って駅のトイレかなんかで磨けば良いのかもしれないが、そういうことはあまりしたくないのでいつも家で歯磨きをしてから歯医者に向かっている。徒歩と電車で30分くらいの距離なので、事前に歯磨きをしていく行為自体はさほど負担ではない。ないのだけれど、「もう何も食べられない」という状態で歯医者の手前にある飲食店街を抜けていくたびに、いつかこの店には行って見た、ここの店も気になる……などと毎度毎度思っていたものだった。
歯医者で治療を受けた直後に何か食べて帰るというのもあまり気が進まない。出血の少ない日などでも、口の中をいろいろ掃除してもらった時点で結構口が疲れていて、あんまり直後に何か食べたいという気持ちになることがない。そこから電車に乗って行った先で飲み会に参加したことなどはあるが、やはり歯医者の最寄り駅の飲食店に足を運んだことはほとんどなかった。

そういうわけだから、治療のない日に歯医者に行って、その帰りに気になっていた店に心置きなく、気兼ねもなく入ればよいではないかと思うに至ったわけである。
何も用がないのに電車に乗って店に入るというのも別にやらないことはないけれど、やっぱり用事があったほうが気持ち的には良いものである。用事のついでに、というていである方がすんなり入れる。

資格証明書の内容を歯医者に渡した後、私はその足で目的の店に向かった。
歯医者に行くというのは普通それだけでテンションが下がるものだけれど、治療の用事がないだけでこんなに足取りが軽くなるものだとは思わなかった。そのうえ、食事をして帰れるというのはテンションが上がらないわけがなかった。
18時前という早い時間であったにもかかわらず。目当ての店は少し行列があった。さすが人気店である。普段なら列を見てげんなりするところだが、気分が良かったので私は列に並んで入店を待った。
10分くらいで呼ばれて入店して、お目当てのものにありついた。ずっと店の前を通るだけだったが、ついに食べられる。
嬉しすぎて、帰る時に持ち帰り用の品も注文してしまった。家に帰って締めとして食べたが、美味しかった。持ち帰り用の商品があるのなら、今度は治療のある時に買って帰ってもいいかもしれない。まあただそれはそれ、これはこれ。テイクアウトと店内飲食ではまた違うものだ。どっちの日もあっていいし、どっちの日もあったほうがいい。

まだ行って見たい店はいくつか残っているので、機会を見て足を運びたいところだが……そうなってくるとやはり「用がないのに電車で向かう」ことをしないとなかなか入れないだろう。歯医者じゃなくてもいいから何か用事を作らないといけないな。そうなると。
まあ本当に行きたくなったらそうするだろうけどね。

 

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行ったのは串焼きのお店、テイクアウトはご飯に乗せて丼にしてくれる