言葉のリハビリ場

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餃子いいよね餃子


久しぶりに外の餃子を食べた。家で食べる味の素や王将の冷凍餃子も好きだけれど、たまには外でも食べたくなる。
中華やラーメンの店に置いてある餃子も好きだけれど、今回は浜松餃子の店で餃子を食べることにした。

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炭水化物が被るので家ではご飯を少なめにしたり食べなかったりしているが、せっかくなのでチャーハンとのセットにしてしまう。餃子はやや油っぽい(その代わりめちゃくちゃカリカリ)のにチャーハンはそんなに油っぽくないという若干逆転気味なお店だが、そういうところが好きだ。
この日都合により朝ご飯を食べる時間がなく、11時になって初めてちゃんと食べるご飯だったので余計に美味しかった。

浜松餃子というのは円盤状に焼いて、真ん中に空いた穴を埋めるためにもやしが乗っているのが特徴である。初めて食べたときはなぜもやしが乗っているのだろうと思ったのだけれど、空いたスペースがもったいないからもやしをついでに乗せることで見た目も箸休めも兼ねているというのが真相らしい。面白いものだ。
他の円盤系の餃子はどうしているのだろうと思い返してみると、有名なところはたいてい穴は餃子を2個くらい配置して埋めている。福島の円盤餃子なんかがまさにそうだ。丸く焼こうと思った時、みんな真ん中が気になって工夫しているのは同じなんだな。
四角いお皿で提供するお店は気にしていないだろうから、丸く並べたが故の悩みである。

そういえば最近餃子の購入金額のランキングで宮崎が1位になったというニュースを見た。頻度も1位らしい。餃子と言えば宇都宮と浜松というイメージが強く、それ以外でも福島などが思いつくわけだが、宮崎というのは正直全然知らなかったので驚いた。
宮崎に足を運んだことはあるものの、餃子は食べたことがない。次行ったら探してみたいところだ。大分でならあるんだけどな。


餃子が名物の地域というのはたいてい具材の調達に利がある地域が多い。例えば栃木はニラの生産が盛んだし、福島や高知などもそうだ(知らなかったが高知も屋台餃子が盛んに食べられているらしい)。宮崎も同じように全国的にニラ栽培が盛んな地域である。他の具材であるキャベツや豚などもそうだ。
戦後、これらの地域に中国から復員してきた人等が餃子の店を開いたのが今でも盛んに食べられている理由であるという。宮崎でも盛んに食べられているのはそう考えるとかなり納得できる。
もちろん例外もあって、浜松に関して言えばちょっとだけ成り立ちが変わっている。養豚が盛んだったというのは共通しているが、野菜類は近隣からの供給の方が主なようである。違うのは、戦前から浜松市内に多くの中国人が済んでいて、大正時代から焼き餃子を出していた、という特殊な背景がある。元々工業都市であることからも、家庭に浸透していったのだと思われる。

ただもう地域的には当たり前すぎて、前出の浜松もそうだったらしいが一度本腰を入れて調査をしないとなかなか「よく食べられている」というのはわからないものであるらしい。調べてやっと多いことがわかってPRするようになった。他とあまり比較をするという機会もきっかけもなかなかないためか、あまり地域的に認識されることはないようだ。宮崎では店で食べるよりも圧倒的に家に持ち帰って食べる場面が多いので余計に自覚がないというコメントを見たが、調査をして初めて数字を意識することになるというのは結構あるようだ。
面白いものだけれど、案外そういうところから「B級グルメ」なども生まれているようだし、知らないだけでもっとそういう事例はありそうだ。地域独自の習慣かどうかなんて、家庭内のことであればより一層わからないものだから。


まあでもそれにしたって、餃子は外れなく美味いから本当にいい。
家で自作しても、冷凍の物を焼いただけでもちゃんと美味しい。チェーン店の餃子も、ラーメン屋や中華屋の餃子も、もちろん専門店のものも大抵はずれはない。ごくごくまれに変わり種が入っていて面食らう場合もあるけれど、それだって大抵美味しい。
唯一試していないジャンルと言えばデザート系の物だろうか。……チョコレートの入っているデザートな餃子を見たことがあるけれど、あれはどうなんだろう。美味しいのかな? わかって食べればちゃんと美味しいんだろう、きっと。