言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

歯医者の腕

歯医者に行ってきた。クリーニング目的で定期的(2,3か月に1度)に通っている。
最初の頃は治療もあったりして結構大掛かりなこともあったが、ここ数年は治療もなくクリーニングだけお願いしているような状況だ。最初の頃は結構出血が多かったりやたらと痛かったりして、場合によっては部分麻酔を使って治療することもあった。私はずいぶん麻酔が効きやすいというか長引きやすい体質のようで、昼過ぎに治療をして夕飯の時間になっても麻酔が残りっぱなしになって困ったことも何度かあった。
そんな時期を乗り越えてずいぶん口腔内環境が改善されたので、最近はもっぱら歯石取り等のクリーニングをお願いするくらいになっている。

それでもまあ多少の痛みは伴うし、少なくなったとはいえ血も出たりする。まあなんというか、掃除作業よりもその前段の確認作業が痛いんだよな、基本。歯茎になんか細い針みたいなものを刺しながら歯茎状況を確認するのだけれど、普通にチクチク刺してくるのであれが痛い。我慢できる程度の痛みではあるけれど、嫌なものは嫌だ。
他の事を考えているときに痛みで不意を突かれると本当にダメなので口の中に意識を集中しつつ、痛みは感じたくないので耐える準備を常にしている、みたいな感じでやたらと力を使っているので結構疲れる場所でもある。

その工程は痛みを伴うけれど、実際のクリーニング時に痛みがあるかどうかは結構その日の状況にもよる。汚れの突き具合によって違うのかな、と思っていたりもしたのだけれど、担当してくれる人の腕によっても随分違うんだな、ということがわかってきた。
普段は歯科衛生士の人が担当してくれることが多いのだけれど、先日はその人が休みで先生(つまり普通の歯医者さん)が担当してくれた。その時はほとんど痛みがなくて逆にこちらが驚いてしまったくらいだ。本当に繊細というか、丁寧に痛くないようにしてくれた。過去一楽な歯医者だった。
ずっと同じ人に担当してもらっていたから気が付かなかったけれど、人によってこんなに違いがあるものなのかとびっくりした。
いつもたいてい左上の所が結構痛いうえに長く作業するのだけれど今回はそこもあっさり進んでいって拍子抜けした。もう下の歯に移るの? と思っているうちに全部終わっていた。

そもそも歯医者ってテンションが上がる要素がないというか、基本的に嫌な要素盛沢山なので本当に行くのが憂鬱である。コロナの影響で診察前に1分間イソジン(たぶん薄めてないやつ)でうがいをするように言われるのだけれど、もうその時点で嫌だ。口に含んているだけでも嫌だけれど、なぜかそれを出したときにすごくあのイソジン独特のヨウ素の味を感じて、えずいてしまうのだ。
そういう中で、少しでも診察や治療、クリーニングなどが楽に終わると、なんだかちょっと嬉しいというか変な達成感みたいなものがある。
結構ゴリゴリに治療して口の中が血だらけ、家に帰る途中でもちょっとまだ口の中が血の味……なんてときは達成感どころか「やっと解放されてげっそり」みたいな感覚だ。そういうことに比べたら楽な日は嬉しいのだ。

今後もできるだけ楽な日が多いといいし、虫歯なんかを作らないようにせっせと歯磨きをしていきたいところである。

ただし、今後痛いどころか手術になりそうな要素が控えて入る。レントゲンを撮った時に親知らずが変な方向を向いていることがわかっているのだ。真横に向いている物と、それから親知らずのさらに奥にもう1本埋まっているような場所もあったりして、そのことを考えると憂鬱どころでは済まなくなっている。
今は別にまだ支障が出ていないので何もしないけれど、いずれこれを取り除かなければならない時が来ると思うと……嫌なものだ。

嫌だけれど行かなければならないのが歯医者だけれど、頻度を減らせるように日々のちょっとした努力を習慣づけないと……。