言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

好きな銘柄とかメーカーとかって意識しないとわからない


明太子はずっと前から好きで、買えば毎日のように食べてしまう存在だ。魚卵なのであんまり食べ過ぎるのも良くないかな……という意識が働くのだけれど、それでもなお買ってくると1日1本(を夜と朝で分ける)とかのペースで食べてしまう危険な存在である。
とはいえそんなに好きな存在でありながら、じゃあどこのメーカのものが好きなのかと聞かれると答えられなかった。好きな味は確かに存在しているのだけれど、どこのメーカーのものかというのを全く意識していなかったのである。商品名じゃなくて明太子という種類として見ていただけだったので、その中でのどれか、というところに関しては結局よくわかっていなかった。

最近になって、私は実のところ「やまや」の明太子が好きなのだ、ということをようやく発見した。

たまたま連続して明太子を貰って順番に食べたときに、最初に食べていたものの方が後から食べたものよりもずっと好みの味だったのである。そこで初めて私は、ああ「やまや」の明太子が好きなんだな、ということを理解したのである。
だいぶ遅すぎる理解だったが、考えてみれば明太子を連続して何種類も食べるということはこれまであまりなかったというのも影響していると思う。「魚卵なのであんまり食べすぎるのもよくないかな」な意識があったせいで、一度明太子の時期が来ると必ずクールダウンの期間を挟んでいたのだ。まあ要するに食べ過ぎないように追加で買ったりはしていなかった、ということである。そうやって時間を空けて一度リセットされた後に明太子を食べたらまあ比較はあんまりできないし、大抵美味しいし気にならなかったわけなのである。
たまたま時期が重なって2種類の明太子を(それも「やまや」のものを含めて)連続して食べる機会に恵まれたことによって、ようやく意識することができた。明太子は何を食べても大抵美味しいしそれでいいやくらいにしか思っていなかったけれど、やっぱりどれが一番好きなのか、というのは明確にあったということである。

まあ結構そういうことは他でもある。

似たような例でまだ発見できていないのは、高菜である。高菜。明太子は「やまや」が好きだとわかったのだけれど、一緒に買ってきた辛子高菜、これがまあわかっていない。
高菜は明太子以上に、どれを食べても大抵美味しいし、想像した味をあまり逸脱してこない。しかしバリエーションは結構いろいろあるし、メーカーに関しては全く意識をしてみたことがない。
でも考えてみれば例えば明太子のメーカーは一緒に高菜も販売していることが多いし、そうでない漬物メーカーだって普通に売っている。
どれを買うのが正解なのかよくわかっておらず、毎回微妙に味が違うんだななどと思いながらも結局これだというのはよくわかっていない。
美味いから別にいいんだけど、いつかどこかで急に気づくときがくるんだろうか。
高菜はこれだ、ここのが一番好きなんだ、みたいな。

食べ物の名前として認識しているので意識はしていないが、実は結構メーカーごとに違いがあったりする……というところをまず発見できていないのである。

本当はこういうのって、試食コーナーでもあればわかりやすいんだろうけど……今時そういうのは全部撤去されてしまっているし、なかなか試す機会はない。あとまあ単品でそれだけ食べてもよくわからなかったりもするんだよな。最終的に、ご飯の上にのせて食べたときにピンとくるとかそういう感じ。わからないもんだよ、ほんと。

あーまた余計なことを思い出したけれど、なめ茸なめ茸って食べ物も微妙に違いがあるけれどどれがどうって全然わからないな。
掘れば掘るほど出てくる気がする。
「ここだ」というのが見つかるというのは結構、すごい事なのかもしれないな。めぐり逢いってすごい。