言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

漬物

ご飯のおかずは基本的に何でも好きなのだけれど、その中でも漬物というとその存在はかなり特別なものである。

 

朝ご飯。目覚めたばかりだと、食欲があるのかないのかよくわからない。そういったときに、ご飯と一緒に食べる漬物的なものがあるとすごく食欲が刺激される。かじった瞬間に食欲を思い出すというか、そういやお腹が空いているな、というような。それは別に柴漬けでもいいしたくあんでもいいし、私の一番好きな青南蛮のみそ漬けでもいい。とにかくご飯が進むような、よく知っている好きなやつ。

朝ご飯食べないと普通にお腹空くのはわかっているんだけれど、どうも起き抜けというのは食欲が湧いてこない。だから漬物は起爆剤になってくれるような存在としてすごくありがたいと思う。美味しいし。

 

昼ご飯。丼ものの付け合わせについてくる漬物の存在が好きだ。丼ものは基本的に最初から最後まで味が変わらない。そんなときの箸休め兼おかずとして漬物はとても嬉しい。特にカツ丼についてくるたくあんの存在。あれは何だろう、普段そんなに気にしてたくあんを食べることはないけれど、カツ丼のたくあんはすごく好きだ。

あとはお弁当とかによく入っている桜漬け。あれってあんまり家とかでは食べたりしないけれど、お弁当の中に本当によく見かける。ご飯の横のちょっとした"枠"に収まっているあいつ。あれ、妙においしいんだよね。なんでだろう。

 

夜ご飯。夜ご飯というよりは、旅館とかで食事をして、最後にご飯とみそ汁と"香の物"として出てくる漬物のおいしさ。たいてい最後のご飯ものにたどり着く時点でかなりお腹いっぱいでご飯1膳なんて食べられないよ~~~とか思っていてもついうっかり食べてしまう。旅館で出てくる漬物ってなんであんなにおいしいんだ。そういうものが旅館のお土産コーナーとかに売っていたりすると、ついつい手に取ってしまう。でも不思議なことに旅館じゃそれを買わないんだよな、SAとか道の駅とかで同じのを見つけて買うのに。なんでだろう。

旅行先、お土産(というか自分で食べるために)として購入する漬物はかなり選ぶのが難しい。今まで何かの機会で食べたことがあるとか、同じ商品であるとか。ついついそういったものを買ってしまうのは、購入時に冒険するのが怖いというそういった感覚からである。実際に食べてみないとよくわからない上に、合わなかった場合になんとか食べきる(処理する)手段が見つけにくいのが漬物というやつである。好きな物ならば賞味期限が短かろうと量が多かろうと何とかなるものだけれど、例えばわさび漬けみたいに「一気に大量には食べられないけれど、好きなタイプの味なら食べきれるな」というものだと急に購入がギャンブルチックになってしまうのである。だから旅先の旅館のご飯に出てきたものというのは実に理にかなっていて、例えばお店で念入りに吟味して試食してみて、とやっても実際にご飯と組み合わせるとそうでもなかったりする場合があるので、食事とともに"試す"ことはかなり重要なのだ。絶対外さないという安心感はでかい。


そうやってまあ買ってきたものはたいてい家だと夜か朝に食べることになる。夜か朝、というか、夜も朝も食べることになる。ご飯のおかずの第一選択肢。最優先ご飯のおかず。第一次選択おかず。青南蛮のみそ漬けを買って帰った日にはもうそこから数日間ずっと朝晩食べ続けることになる。あれは唐辛子そのものなので朝に食べると即、目が覚める。若干刺激は強すぎる感じはするけれど、まあ好きなものだから気にしない。


名脇役、漬物。されど存在感はメイン級。食べ過ぎにはもちろん注意するとして、さて今度は何を買ってこようかな。