言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

台風とゲリラ豪雨の週末


先日の台風は雨もすごかったが風もすごかった。
この間の台風は発生した時は直撃コースかもしれないと話題になってかなり警戒していたのだけれど、だんだん日が経つにつれて直撃はしなさそうだということがわかると、途端に気は緩んでいった。まあ逸れていくなら大したことはないだろう。特に東側に逸れていくのであれば、そこまで雨風が強くならないんじゃないか。
しかしながら、今回の台風は思っていたよりずっと強い勢力のままやってきたし、雨風もすさまじい勢いだった。

雨が窓に叩きつける音から始まって、だんだん風が出てきたら強風のたびにバンバン音がした。風圧で窓が割れたら嫌だな、とその時はぼんやり思っていたけれど、実際はたぶん風圧とかよりも、それに加えて飛翔物があった時が大変なんだろうな、という感じだった。
近くの家で、ベランダに出している物が転がっていく音が結構な頻度で聞こえて、それも結構うるさかった。まあ最初は何事かと思ったが、だんだんこっちも慣れてきて、ああまたゴミ箱かなんかが転がっているな、というくらいにはなった。

総合して、これで直撃じゃないって正気かよ、と思うほど猛烈だった。まさに嵐。大嵐。
ただまあこれは結構場所に拠ったようで、東京より北側である埼玉の人と午前中に電話をしたときには、まだまだ埼玉は落ち着いているようだとの情報をもらった。逆にこちらから聞こえるほどの雨風に揺れる窓の音に笑っていた。こっちも雨は降っているけれどまだそれほどではないと。そんなに違うものなんだな。西からくるタイプの台風だとそこまで変わらないのかもしれないが、今回は南からやってきたからかな。

台風の翌日はゲリラ豪雨も久々に遭遇した。
台風が過ぎ去って良く晴れ、気温の上がった日だった。
もう全く雨なんか降ると思っていなくて、全力で油断していたので雷が鳴りだした時はかなり焦った。雨雲レーダーを見たらあと30分で雨が降る、と出ていたので嘘だろ、と思ったら、30分どころか5分で土砂降りになった。
その時はちょうど外出中だったのだけれど、家の窓を閉めて出てきたかどうか自信がなくて、家に帰りつくまでヒヤヒヤした。結果的に窓は閉まっていたので良かったけれど、閉めた記憶が全然ないので自分の無意識に感謝だ。
そもそも、日中は気温が高かったので、16時くらいから1時間くらい昼寝をした際に窓を結構がっつり開けた状態で寝ていたのだ。そこからやや慌て気味に支度をして出かけたわけで、よくまあその間にちゃんと窓を閉めたものである。
無警戒過ぎて、さらに間違っていれば窓を開けているどころか洗濯物を外に出しっぱなしで出かけるところだった。もう乾いたからいいか、と取り込んでおいてよかった。面倒だしどうせ晴れているし、と外に出していたらずぶ濡れになるところだった。
何せ1時間で100ミリ近くの豪雨である。わずかな時間で大雨警報も出た。
雨が止んだのを見計らって家に帰ったけれど、排水溝やら雨水管などを勢いよく流れる水の音がしばらく聞こえていた。マンションのベランダを伝っている雨どいもまだ豪雨のように音を立てていて、雨の激しさの余韻が残っていた。

それに、家に帰って数十秒後、また強めの雨が降ったりして、それはそれで焦ったものだ。数秒違えばずぶ濡れである。
昼間ならだんだん暗くなってくるので察しやすいところはあるけれど、その時はもう夜だったのでなかなかわかりにくかった。駅前のバスとタクシーの乗り場に長蛇の列ができているのを横目に見ながら歩いて帰ったけれど、きっとあの待っていたっ人たちは乗った瞬間大雨とかだっただろうし、あれは待っていて正解だっただろうな。

台風にゲリラ豪雨と、気温も相まってなんだか夏みたいだった。
とはいえもう10月であるから、暑いといっても30℃には到達するかどうかというくらいだし、雨上がりの道に金木犀の香りが漂う場所もあった。
すっかり秋である。
一昨年あたりは確か10月の半ばに差し掛かったあたりで大変大きな勢力の台風が突っ込んできてえらい目に遭った記憶があるのだけれど、それに比べたらまだずっとマシだ。
たまのゲリラ豪雨は仕方がないとしても、しばらくずっと天気が安定しているようだし、平穏にすぎていくといいね。