言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ナンを作った話

ナンを作った。ナンというのはあれである、インドカレーとかと一緒に食べる薄いパンみたいなやつである。
インドカレーの店(大抵ネパールの人がやっているけれど、味に影響があるかなんてよくわからないし大抵美味い)ではライスではなくナンがデフォルトでついてくることが多い。ちぎってカレーに浸して食べると美味しいあれである。お代わりいる? いらない? 無料で何枚でもいいよ、もっと食べなよ、とどんどん勧められるナンだけれど、まあ結構ボリュームがあってたくさんは食べられないんだよね。うっかりお代わりしてしまって、カレーは大抵余っているからそれは大丈夫なんだけれど、お腹のほうのキャパが残っていなくてかなり苦労して食べきることになるのだ。食べきれなかったりもする。でもまあ美味いんだよな、ナン。かなり美味い。カレーとしか食べたことないけれど、他でも美味いんだろうか。
……話が脱線した。
それでまあナンである。ナンのお手軽作成用キットみたいなやつを買ってみたのだ。
無印良品ではレトルトカレーが大流行中であって、私もよく食べる。値段はまあまあするのだけれど、手軽だし1人前でちょうどいいので、適当にお昼とかにレンジであっためて食べるのにちょうどいい。それをまた買いに行った時に、同じコーナーに「フライパンでつくる ナン」という商品があったので、面白そうだなと思って買ってみたのだ。
作り方は簡単で、入っている粉に水と油(推奨はオリーブオイル)入れて混ぜて、まとまってきたらこねたうえで10分くらい寝かせて、あとはフライパンで焼くだけである。要するに混ぜてこねて焼くだけということだ。シンプルである。
とはいえシンプルが故の難しさというものはあった。
一つは生地の厚み。フライパンで焼く直前に綿棒で適当な大きさまで伸ばすのだけれど、袋に記載されている大きさにするには結構薄くしないといけなくて、思いのほか時間がかかる作業になる。「これはさすがに薄すぎないか?」というくらいまで伸ばしても、焼いてみると途中である程度膨らむのでちょうどよい大きさになるので、ちゃんと薄くするのには意味がある。厚いままでも大丈夫ではあるけれど、食感がかなりモチモチのほうによるというか、パンのほうに近くなるというか、ちょっと違う感じに出来上がる。それはそれで美味しいけど。
それから、焼き加減は結構難しい。目安の時間はもちろん記載されているのだけれど、上述の厚みに左右されるのでなかなか難しい。火が通ってるのかよくわからなくて長めに焼いたら、結構パリパリにはなるのだけれど内部のふんわり感が薄くなってしまったりする。工夫というか、コツをつかむ必要がありそうだと感じた。
あとは全部焼くのに時間がかかるところとか。フライパンを使って焼くのだけれど、1度に1枚しか焼くことができない。ナンがでかいからだ。粉が200gあってそこから4枚分のナンを作れるのだけれど、4枚まとめては焼けないので1枚ずつ順番に焼くことになる。なのでまあ、放っておくと1枚目のナンは冷めてしまうので、多少工夫は必要かもしれない。保温しておくとか、焼いて食べてから2枚目焼くとか。

総合的には結構おいしくできたと思う。簡単でシンプルだからこそ突き詰めるところはあるが、適当でもちゃんと美味しくできる。焼くときにオリーブオイルをちょっと引いてから焼いたり、あとはたぶんバターとかでもいいと思うけどそうすることによって、一部分がテラテラ光った美味しいカレー屋のナンの見た目が再現できる。味もちゃんと食べたことあるナンの味がする。食感とか焼き加減とかはちょっと難しいんだけど、それを差し引いても結構美味しくできる。

作るのに40分くらいかかるので休日しかなかなかできないけど、カレーはそれこそレトルトの、無印良品のバターチキンカレーでも用意しておけば良いので、ある程度手軽な感じで家でナンとカレーの組み合わせが楽しめるのでいいと思う。
材料費は計550円くらいなので、まあ店によっては500円ランチとかやってる店があるのでそれはまあコスパで負けるけれど、そこをこだわるならカレーをちゃんと手作りしたりもっと安いれ鳥とにしたりすればいいんじゃないかな、と思う。


……とまあここまでさんざんナンの話をしてきたのだけれど、無印良品のバターチキンカレーはご飯が欲しくなる味してるよね、ということも今日すごく思ってしまった。ナンとも美味しいけど、ご飯食べたいな、とも思ってしまった。インドカレー屋のバターチキンは結構甘いけど、無印のバターチキンはご飯用になっているというか、別物よね、って。ナンとも美味しいけど次はご飯、ご飯にしよう。ナンはまたそのあとで!