備蓄の食品が解放されてたので食べた

この間、災害用の備蓄品を貰う機会があった。備蓄品の食べ物のうち、そろそろ消費の期限が近いものをおすそ分けしてもらったのである。2年とか3年とか備蓄して出番がなかった食料品ということだ。
昔というか学生時代にも似たようなことはあった。あの時はカロリーメイトだった。期限が近いカロリーメイトが一斉放出されたのだが、特に整理せず好きな人から持っていけというような感じだったので、人だかりになっていたのをよく覚えている。大量に奪ってきて部室に積んでる人もいたな。
カップ麺が配られたこともあったけれど、あれはもしかしたら別に災害備蓄の品ではなかったかもしれない。期限が短かったような記憶はないから。

今回貰ったのはカロリーメイトやカップ麺のような普段食べなじみのあるものではなく、もっと備蓄職の強い食品だった。
五目御飯とチョコ味のパンである。
五目御飯は水なら1時間、お湯なら15分で食べられるようになるというフリーズドライの製品だった。食べてみたらこれが結構おいしい。災害備蓄用の品ということでご飯の量はちょっと1食には量が多いものの、結構おいしかったので驚いた。五目御飯というからおこわみたいなものを勝手に想像していたけれど、見た目にそぐわずパラっとした和風炒飯と言った風体であったので面白かった。味もあっさりで癖がなく、何人かで分け合って食べてもいいと思う。災害時、避難所に行った初日にこれが出てきたらかなり嬉しいだろうな。
今回は昼ご飯を食べる時に、ご飯の代わりに食べたのでちょっと多いかなと感じだけれど、単品だったらこれでちょうどいいのかもしれない。

チョコ味のパンもなかなか美味しかった。名称はパンであったけれど、パウンドケーキとかが表現としては近いかもしれない。そのまま食べられるので五目御飯よりも手軽で、なおかつカロリーが高そうな感じの味である。いわゆる乾パンとかよりもしっとりしているので、結構食べやすいと思う。
まあそんな感じで非常食として食べるものだったので、普段の食事をした後におやつとして食べるには向いていなかったようである。五目御飯を食べた時のように主食の代替とすればよかったのだろうけれど、まあ普通に食べてしまった。普通に食べすぎ扱いになったのか、油脂のせいなのかわからないものの、食後数時間経ってから軽い腹痛に襲われることになってしまった。
今回はたぶん食べすぎに由来することだと思うので別に平気ではあるけれど、例えば避難先で食べたものでお腹を壊してしまったら結構きついだろうな、というのは容易に想像がつく。食中毒の問題とかもあるだろうし、これは本当に気を付けなくてはならない問題だと思う。
まあもっとも、私の腹痛は元々の体質のせいもあるので、自分で気を付けなくてはならないことなんだけれど。自分でどれだけ食品とかを備蓄しておけるか、というか用意しておくべきだ、ということなのかもしれない。

そういえば、この間フリーズドライの味噌汁をお湯ではなく水で作って食べてもおいしい、というよう話を聞いた。冷や汁みたいな感じになると思うんだけれど、そう思えば確かにある程度美味しく食べられそうだ。
実際フリーズドライの冷や汁というのは商品としてあって、それはお湯ではなく水で作るタイプだったので、味噌汁に置き換えてみても何となく味の想像がつく。
カップ麺は……どうだろう。これはあまりおいしそうに思えない、というか油分が怖いかな、お湯以外だと。あんまり試してみたいとは思わないけれど気になるところではある。まあまあ美味しいらしいけれど、どうだろうね。