言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

暑さの感じ方


このところ、暑すぎてカーテンが開けられない。いやまあ結局は開けるんだけれど、朝起きてカーテンを開けるのをためらってしまうという話である。カーテンを開けるだけで熱気が伝わってくるくらいに非常に暑い。部屋が東側に向いているというのもあって、日の出からずっと窓はじわじわと熱せられているのだが、これをカーテンが何とか閉じ込めてくれているのだろう。もっとも、我が家のカーテンは真ん中の磁石が馬鹿になっているので、必ず隙間が空いているんだけれどね。それでも効果はあるんだけれど。
だからつまり、例えクーラーがずっとつけっぱなしであっても、カーテンを開けるか開けないかで全然部屋の温度が変わってしまうのである。カーテンの向こうはクーラーの冷風にあたっていない非常に暑い空気が滞留しており、まあ暑いのだ、これが。
外気温はこのところずっと35℃とか、36℃とかそんな感じの気温で表示されている、体感気温はもっと高い。40℃はきっと超えていることだろう。買い物に出かけて「ついでに」という感じで目的以外の店に入るのがためらわれるくらいに暑い。寄り道するくらいならば一刻も早く家に帰って涼もうと思うくらいである。
すっかり見慣れてしまった気温35℃以上の数字であるが、よく考えてみたら毎日毎日こんな気温になるのは異常である。酷暑だ。夏っぽいと言えばそうなんだけれど、まあ暑すぎるのも大変だね。

ところで、人間の体温はおおよそ36℃前後である。ただまあこれはあくまで体温計で測る温度(つまり脇とかそのあたりの温度)なので、実際はもう少し高いらしい。体の内部は37℃とか38℃の熱を持っているようである。吐く息の温度が37℃くらいなのはそのためらしい。
体温はそんな35℃を超えた数字を持っているのが普通だというのに、気温は35℃どころか、30℃を超えると暑く感じるのだから不思議なものだ。体温よりも低い温度なのに暑いし、体温と同じ温度でももちろん暑いし、体温よりも温度が高くてももちろん暑い。
しかしながら、お風呂はどうだろう。お風呂の温度が30℃となると、それはもはや温水プールである。ぬるく感じるわけである。35℃でもまだぬるいだろう。40℃を超えて適温だという人が多いと思う。気温と水温とではずいぶん感じ方が異なるものだ。温度としては同じなので、温度の感じ方というのはずいぶんとばらつきがあるのだ。
よく聞く疑問だけれど実は答えを知らない、という事象が結構あるけれど、私にとってはこのお風呂と外気温との感じ方の違いについてがまさにそれであった。よく考えたら知らないわ、と。

いい機会なので調べてみたところ、「空気より水の方が熱を伝えやすい」という点と「皮膚の温度と気温との差が大きいと暑く感じる」という点が影響しているということが分かった。風呂の中では体が温められ続けるから暑さ(熱さ)を感じにくく、外で汗をかくと皮膚の表面の温度が下がるので皮膚の温度と気温に差が出続け、より暑く感じるということのようである。
確かに言われてみれば、温度を感じる(つまり温かく感じる)のは自分のほうが冷たいからであるわけだ。口に手を当てて息を吹きかけた時、体温と同じくらいのはずの息が手に触れると温かく感じるのは、手の皮膚の方が温度が低いからである。
普段は入らないので詳しくは知らないものの、サウナとかも結構100℃近い凄まじい温度が表示されているもんだけれど、誰もやけどしたりしないのはやっぱり空気と水との温度の感じ方の違いなんだろう。サウナはものすごく暑く感じるけれど感じるだけなので皮膚にあまり影響はなく、逆にすぐに温度が伝わる熱いお湯は普通に熱くて入っていられない。
理論がわかればなるほどそういうことかと納得しやすいものである。

しかしまあ、理論がわかろうともこの暑さにはなかなか耐え難いものだ。サウナであれば、あれは好き好んで入りに行くものだし、サウナから出てしまえば逃れられるわけだが、外気温に関しては好き好んで浴びに行っているわけではなく、できることならば逃れていたいものである。
こういう夏っぽい天気は決して嫌いではないけれど、こうも暑いとそれだけで疲れてしまうので、できるだけ屋内に引きこもっていたいわけである。危ないからね、熱中症