言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

自動販売機見てて思ったんだけど

自動販売機で買えるゼリーってわりとまあ普通に見るようになったけれど、初めて出てきたときは結構画期的で驚いたものだった。
炭酸飲料と言えば開ける前に振ってはいけないというのは当たり前すぎる常識だけれど、それを覆して振らないと飲めない(食べられない?)飲料として発売されていた。
最初に見たのは15年位前だったと思うけれど、その時はプルタブ形式の缶で売られていたものだけだった。中身は固形になってるから、開ける前に振っておく必要があるのだけれど、プルタブ式だからまあ取り返しがつかないわけで。忘れて普通に開けてしまったり、あるいは振ったけれど振りが甘くて全然中身が崩れなくて飲めないとかまあ何だろう、そういうのがお約束みたいなところはあったように思う。
表記上は「10回くらいふってね」みたいなことを書いてあった気がするけれどまあ何だろう、たいてい10回じゃ足りないんだよな。かといってあまりに振りすぎるとドロドロになって食感が楽しめないとかそういうシステムだった。たぶんそういうのもウケて流行ったんだと思う。
でもまあある時からパタッと見なくなった。ブームが終わってしまったのだ。個人的にはプルタブ式の一度開けたら終わりの形式を何とかしてほしいなと思っていたけれどすっかり忘れていた。
いつからかプルタブ式ではなく、ちゃんと戻せる蓋つきのものが売られるようになった。別メーカーでも後追いが出たりして、しれっと自動販売機のラインナップに混ざっている姿を見るようになった。ブームとかじゃなくて、普通に何だろう、そういうジャンルのものとして売られるようになっていた。
それから缶だけではなくてペットボトルタイプのものも売り出されるようになったのもあって、自動販売機のゼリーは1ジャンルとしてちゃんと定着したんだな、と感じられるようになった。
飲み物と食べ物の中間みたいな感じで飲みごたえというか食べ応えがあるので、結構好きで買ってしまう。さっぱりした味が多いというのもあって、おやつみたいな感じでちょっと買うとかまあそんな感じだ。家に帰る前にのどが渇いてお腹も空いているけれど、お菓子とかを食べるのはなんか違うな、なんて時に重宝していた。最近は家にいるので全然飲んでいないけれど、駅のホームとかで見つけると手を出したくなるんだよな。今外でマスクとか外しにくいからあんまり買わないんだけどさ。

でもまあ何だろうな、自動販売機で普及したってのはずいぶんと大きな要素なんだろうな。コンビニとかで並んでいる感じはあんまり想像できない。ゼリー飲料以外でも、結構自動販売機限定のものはあって、例えば冬とかに置かれている味噌汁の缶とかがそうだと思う。コーンポタージュとかは意外とホットドリンクコーナーに混ざっていることはあるけれど、缶入りの味噌汁は自動販売機以外では見たことがない。並んでいてもよさそうなもんだけれど、コンビニだと普通にインスタントみそ汁とか売ってるし、お湯もあるもんな。
まああと根本的に自動販売機の味噌汁ってあんまり美味しくない気がするってのはあるな、なんか薄い感じがして。徹夜明けとかのすっごい寒い時とかについつい買っちゃうんだけれど、すごくあったまる反面あんまり味についての感想を持ったことがないや。シジミの濃い味噌汁とかあったら飲みたい気がするんだけれど、あれだなそれって飲み会の後とかそういう塩辛いものが欲しい時には重宝するだろうけれど、日中の何でもない時に手を出すには困るんだろうな。日中の何でもない時に駅のホームで味噌汁飲まないけど。そういう塩梅もあってあんまり需要そのものがないのかもしれないな。欲しい人は普通のやつをコンビニで買うってことで。
まあでもそういう意味では別にコンビニでもゼリー飲料が置いてあってもそんなに違和感ないだろうね。もうあるところには普通にあるかもしれないし。普通のゼリーの延長線上にはもうないというか、別物だしな。