言葉のリハビリ場

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魯肉飯の話

台湾に出かけると1日2回くらい食べてしまうのが魯肉飯(ルーローハン)という食べ物である。滷肉飯と書くのが正しいらしく(というか魯肉飯という漢字表記は日本で作られたらしい)、現地の人しか行かなそうな店だとこっちの表記になっていたりするが、どうも日本人的には魯肉飯表記の方がなじみがあるということで、併記していたり、魯肉飯だけの表記になっていたりするのも見る。
レシピは結構様々で、台湾の中でも地域によってかなり差があるらしい。が、私は台北でしか魯肉飯を食べたことがないため詳しい違いをどうこう言えないのだけれど、基本的には豚肉を細かくして甘辛く煮込んでご飯にかけた料理というのは共通するようである。その甘辛くするタレの味とか、豚肉の切り方(角煮になっている場合もあるとか)が違うそうで、その違いってのはかなり気になるところではあると思っている。
ただまあ、私は台北でよく見るあの脂身の多い細かい豚肉の魯肉飯が非常に好きである。以前は3泊4日で台北に行って5回くらいいろんな店で食べたけれど、まあそれくらいは好きな料理なのである。
ただ、たまたまかもしれないけれど、日本であの魯肉飯を出す店はかなり少ないように思える。たいてい、角煮を四角く刻んだものがご飯に乗っているタイプのものである。美味しくないとか好きじゃないとかそういうことはないんだけれど、魯肉飯が食べたいなと思ったときに想像した物とはちょっと違うかな、という感じである。台湾料理って書いてある店でもたいていそうなので、地方が違うのか、私の食べたいやつが案外マイナーなのかわからないけれど、角煮を大きめに刻んだそれが日本で食べられる魯肉飯としては普通のようである。なので日本国内で魯肉飯はあんまり食べないこともあって、台湾に行くともう目についたらうっかり食べてしまうのかもしれない。

そういう意味では、金沢にある「鬍鬚張魯肉飯(ひげちょうるろうはん)」という店の魯肉飯の写真が私の想像している魯肉飯のそれであると思う。調べてみたら金沢に2店舗あるみたいなので、今度金沢へ行く機会があったら寄ってみたいなと思っている。金沢の美味い寿司屋についつい行ってしまうけれど、魯肉飯を食べに行くというのも全然ありだと思う。レトルトパックを通販しているみたいなので、今度買って食べてみようかな。

そういえば、セブンイレブンのおにぎりの新商品に魯肉飯おにぎりが出ているのをこの間見つけた。どんなもんだろうと食べてみたら、ちゃんと八角が効いていてわりと本格的な魯肉飯に近い風味のおにぎりだった。もちろんアレンジされてはいるんだけれど、これはいいな、と思ったのでまたセブンで見かけたら食べたい。家の最寄りがファミリーマートになってしまったのが実に惜しい(セブンはファミマのはす向かいにあったが潰れた)のだけれど、まあ駅の方に向かえばあるしいいかな。
まあでも八角の風味が効いた食べ物ってかなり人を選ぶと思うので、長く残ってくれればいいけれどどうだろうね。合わない人日は合わないから。
やっぱりそうしたら、別の方法で魯肉飯を食べられる方法を探しておかないと。例の通販、頼んじゃおうかな、もう。