言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

雨の日の川の色


雨の日の川は大抵濁っている。絵具をすすいだ後のバケツみたいな、そんな色だ。茶色と緑の間の色でやや黒にも近く、どう考えてもきれいではないな、という感じ。緑が強かったり茶色が強かったりまあそういうことは川によるだろう。川と上流とその場所の状態。専門家ではないのでよくわからないが、清流であっても雨が降るとまあだいたい似たような感じにはなるだろう。まあなんというか、きれいではないな、という感じ。とはいえ土っぽい茶色の川は、雨の影響だろうということがわかりやすいので別に気にすることもない。それ以外の色、緑が強いとか茶色が強いとかだと、いったいこれは何だろう、とちょっと考えてしまったりする。今日見かけた川はめちゃくちゃ濃い茶色だった。「こげ茶色」という感じ。雨だからといってここまでなるのか? というくらいのまっ茶色で、なんだか別の物質でも流れ込んでるんじゃないかという感じの色である。元々きれいな川ではないからきっと元の色に土砂の色が混ざって濃い茶色になっていしまっていたのかもしれない。私は3度見くらいした。今度平時の川がどんな色だったか意識して見てみようとは思う。
なんにせよ、まっ茶色の川も、緑色の川もできるだけ見たくない。絶対何か変な臭いとかしそうだし。

 

毎朝の通勤中、信号の関係で橋の上で電車が徐行したり停車したりするので、川の状態というのはわりとよく目にしている。別段川について何か思うことはないわけだが、どんなに土砂降りでも釣りをしている人がいるのを見ては、この人たちはいったい普段どういう生活をしているんだろうな、ということは思ったりもする。決して綺きれいとは言えない感じの川でも釣りをしている人がいたりするので、そうまでして惹きつける何かがあるんだと思われる。釣ったものを食べるのかどうかということは知らないが、雨でも晴れでもだいたい同じところで釣竿を構えている人たちがいったい何を目的にしているのだろうか、ということは考えてしまう。考えるが、答えは出ない。だってそういう知り合いがいないから。嫌味とかそういうことではなく、純粋にどういう一日のルーティーンなのかということを知りたい。朝の出勤前の犬の散歩とかと同じで、仕事前にひと釣りしていくのか、あるいはもう定年していてこれが趣味なのか……謎だ。渓流や堤防に出かけるよりもずっと手軽で身近なんだろうな、とは思う。


観光に出かけたときに、川を渡ったり行き当たったりするとのぞき込みたくなる。有名かどうかということは関係なくて、その辺にある川で全然いい。水生生物に対する知見などはないのでただただ「水がきれいでよく見えるな」とか「魚がはねた」とかまあそういうことくらいしかわからないわけだが、適当に街を歩いているときなどはそれはそれで面白かったりする。
なので雨が降っていたり、あがったばかりだと濁っているのでちょっと残念な気持ちになる。やっぱりこう、濁りがなくて魚でも見えればそれが一番いい。自然の話なので時と場合に寄りけりだが、せっかくなのできれいな状態の川を見たいものだ、とはなんとなく思ってしまう。
まあ都市部の場合は別に雨が降っていなくてもきれいじゃなかったりするのだけれど。


まあ川なんて「雨で濁ってるな」くらいでいいのだ。豪雨で氾濫しそうだとか堤防が決壊したとか、そういうことになったら色がどうこうという話ではない。水量が多くて濁っているとかで済んでいれば本当はどうだっていいものなんだろう、本当は。まあでも色が変だとやっぱり気になる。気になってしまう。

 

 

そういう本当にどうでもいいことを今日ずっと考えていた。