言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ご飯のことを考えている


会社で仕事をしている時、集中が切れた瞬間に思い浮かぶのは大抵ご飯のことだ。今日の昼は何にしよう、夜はどうしよう。
会社にいる時の昼は大抵併設の食堂に行くのだが、最近1週間分の献立しか表示されないので、週が明けると何が出てくるのかわからないというちょっとしたサプライズ状態になっている。以前は月初に1か月分の献立が出ていたので、小学校の時の給食の献立表みたいだな、なんて思ったりしていたのだけれど、いつからか当週の献立しか出なくなった。
メインは3種類くらいあって、丼や麺もあるから別に不自由はしないし、それで大丈夫だというくらいには食堂を信頼している。食堂が好きなのだ。学生食堂や会社の福利厚生のそれとは違って、別に安いわけではない。揚げ物やラーメンなどのガッツリした食事であれば外に出たほうがずっといいだろう、というのはある。あくまで食堂だ。比較的献立も地味で、最高に美味しい、みたいな体験は保証されていない。でも、私はそういう食堂が好きで、小鉢を2つも取って楽しく食べている。メインと小鉢2つとご飯とみそ汁、という取り方をするとだいたい800円くらいはするのだけれど、まあまあヘルシーだしまあまあ栄養が取れるし、全然悪くないと、私はそう思っている。
週明けはいつも、今日のメインは何だろうな、と思いながら午前中を過ごしている。それ以降は、献立を一度眺めているので今日のメニューは何だったっけな、と思いながら過ごしている。一度見てはいるはずだけれど、結構記憶があやふやで、食堂の前にたどり着くまで思い出せないこともあるけれど、別にそれでもいいのだ。暗記しようとは思っていない。入り口の料理サンプルを見てどれにしようかと決めるのだから、変な話仕事中にどんなに考えたってさほど意味はないのだ。直前まで今日は唐揚げだと思っていても、食品サンプルを見て急に鰆の西京漬けに変えたりすることだってある。別にいいのだ、気分で。何も縛りはない。

この食堂がもし夜もやっていたら、帰りがけに食べていくかもしれないとさえ思っている。なぜか会社を出る時というのはどんな時間であろうとめちゃくちゃにお腹が空いていることが多い。

会社帰りの夜ご飯というのは悩みどころだ。家に帰って食べるというのはあまり選択肢にない。どういうわけか今の仕事は夜になるとやたらとお腹が空くのが早い。昼が案外ヘルシーだというのはあるが、11時半に食べようが12時半に食べようが、決まって18時過ぎにはお腹が空いている。そこから1時間以上かけて家の最寄りに到着して、そこから何か用意して……というのはあまり現実的ではなくてめったにやらない。だいたい途中で食べて帰る。
そうするとやっぱり、仕事中のふとした瞬間に思うわけだ。今日は何を食べて帰ろうか、と。昼と違うのは、店をどこにするかと何を食べるのかを同時にぼんやり思い浮かべているというところだ。さっさと帰りたいからさっさと出てくるところじゃないと嫌だな、とか、雨が降っている時は屋根伝いに行けるところじゃないと、とかそういうことをぼんやりと考えて、大抵結論は出ない状態で終業する。で、会社を出てからぼんやり方向だけ決めて歩いて行ってそこで最後は気分で決めるという感じだ。
この間はじゃあまあ取り合えずレバニラ定食でも食べに行くか、と中華屋の前まで来たが、直前に地震があってそれに気を取られているうちにレバニラの気分じゃなくなって結局マクドナルドに行ったりした。私が夕飯にマクドナルドに行くなんてことは年に1度あるかどうかというくらいのものだが、急に気分が変わってしまったのだ。
もちろん、こういうことは一人の時にしかやらない。そういうものだ。

まあとりあえずあれだ、明日の昼ご飯からまた考えよう。それで、夜ご飯も。どうしようかな。