言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

「○○さんが入力しています」←これいる?


LINEが普及しきったことにより「既読」という表示は当たり前のものになった。以前からメールなどの既読通知は存在したが、メジャーになったのはやはりLINEのそれだろう。実際まあ既読が付くとかつかないとか、気になる時は気になるものである。
まあでも既読がどうこうというのはすっかり日常的で、既読だろうと未読だろうと話が伝わっているときは伝わっているし伝わっていない時は伝わっていない。そういうものだ。そういうものだとみんなが理解した。だからある意味平和……なのだと思う。たぶん。見るだけ見て保留しているとかそういうこともあるだろうし、そのままスルーしている場合もある。
正直あれだ、最近はずっと未読であることの方が怖さがある気はしている。連絡先をブロックされているのかもしれないし、単純に忙しくて見ていないのかもしれない。本当のところは相手しかわからないからまあ、一番は余計なことを考えずに忘れることである。卑屈になっても仕方がない、と思うことにしている。

ただまあ既読とか未読とかそういう話も特に目新しいものではなくなった。
最近怖いのは、チャットツールにおける「○○さんが入力しています」の表示だ。結構いろいろなチャットツールにこのシステムが導入されているが、これはあまりにリアルタイム性がある。ありすぎて怖いと思う。
今まさに入力してますよということを表示することによって、発言前の挙手というかそういうワンクッションを置こうという意図なんだろうなとは思うが、文字入力というのは挙手よりもずっと時間がかかるものである。仕事のやり取りなんてまさにそうだ。場合によっては数分単位で「入力中」だ。ずっと入力中。これは既読の表示よりもずっとリアルタイムだ。そのうえで別に目の前にその人がいるわけではないので、実のところメッセージがいつ送られてくるのかはわからない。書くだけ書いて一回消して送ってこないかもしれない。中途半端なリアルタイム性が微妙にこちらのメンタルを削ってくる。そういう少し嫌な感じが入力中の表示にはある。

今の職場ではよくTeamsのチャットを利用している。画像付きでやり取りできるし、リモートで仕事をする場合も多いので、ちょっとしたやり取りには結構便利なのだ。
このTeamsのチャットにも既読の機能と入力中表示の機能が付いている。前のチームでは両方がオンになっていて、上司とやり取りをするときはずっと目に入って嫌だった。上司の「入力中」は嫌でも見てしまうものだ。入力があるならば返事がある……と思って身構えていても、何も送られてこないこともある。結構ある。送られて来てももやもやするが送って来なくてももやもやする。そういうものになってしまった。
なので私はよく、メモ帳に送りたい内容を書いて、それを即ペーストして送ったりしていた。「入力中」にしたくなくてなんとなくそうしていた。

Teamsに関しては自動判定の「在席ステータス」みたいなものもあるのでずっと変なプレッシャーを感じていた。確か10分くらい離席するとステータスが「離席中」になるので余計に嫌だった。別のサーバーで仕事をしていただけでも離席扱いになるのでサボっていると思われたらいやだなと思いながら無駄に戻ってちょっとだけ動かしてステータスを在席に戻すなんてこともしていた。

今のチームでは、入力中お表示をする昨日はオフにしてあるので割と助かっている。在席ステータスや既読のステータスはまあ仕方がないと割り切れるくらいである。それくらいにリアルタイムな入力中は私にとって圧があるのだ。

お願いだから精神的に平和に仕事をさせて欲しい。