言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

雪予報の日


金曜日は雪予報だったが、出社日だった。在宅に切り替える選択肢も一応あったが、あいにく仕事の内容的にその日のうちに出社して対応しなければならない内容しかなくて、仕方がないので出社した。まあこれが月曜日とかならげんなりしていた所だけれど、金曜日だったので「まあ明日は休みだしな」くらいに悠長に構えていた。
それに雪は午後から降るようなことを聞いていたので、特に大丈夫だろうと思っていた。
そうしたら、朝7時に家を出たその時点で雪が舞っていた。粉雪で積もらなさそうだとは思いつつも、もう雪が降っているなんて面倒なことになったぞ、と思いながら電車に乗る。通勤時間帯の電車はいつも通りくらい混んでいて、意外と世の中の会社は休みや在宅にしていないことがよくわかった。でも運よくすぐに座席が空いて座ることができたことを考えれば、いつもよりはもしかしたら空いていたのかもしれない。最近そんなに身動きの取れないほどの満員電車に乗っていなかったから、感覚が少しずれているところはある(PCを持っていたりするので、圧のかかる電車に乗りたくない)。
出社したら、自分のいるフロアは人が全然いなくてスッカスカだった。みんな在宅にできる人は在宅にしているらしい。
人が全然いないので全体的に緩い感じの雰囲気が漂っていて、雑談しながら仕事をしている人が結構いた。おかげでいろいろな話が耳に飛び込んでくる。私の出社時に間借りしている座席の斜め前に座っている人は全然別部署の人なんだとばっかり思っていたが、雑談をなんとなく聞いていたら同じ部署の人だということが分かったりして面白かった。何なら一度メールでやり取りしたことのある人だった。先月自己紹介した可能性も高いのだけれど、フロアと座席が違うので全然気が付かなかった。気づいてしまったからには来週から何か挨拶なりしたほうがいいんだろうか、と思うけれど、逆に向こう側に認知されているかもわからずなんだか不審者みたいな感じになりそうで難しい。とりあえず目が合ったら会釈くらいしておこうかと思う。
まあ仕事じゃない軽い雑談なら別に聞いている分には面白いところがあるのだが、1箇所どうも炎上しかかっているプロジェクトの打合せや関係者聞き取りみたいなやり取りがあって、その話は聞いているだけで胃が痛くなりそうだった。他社とも連携が取れていないし、自社内でもすり合わせをできていない、みたいな話は聞いているだけで嫌な汗が出て来る。
いつもなら聞こえてこない距離の話が、人の少なさゆえに耳に入ってしまうというのはこういったちょっと特別な雰囲気の日ならではである。

雪はと言えば、昼くらいには既に雨になっていた。特に交通手段への影響もなく、普通に風が強くて雨が冷たいというだけのちょっと嫌な日になっただけだった。
こんな日はラーメンかそばでも食べて帰ろう、と思っていつもと違うルートで動いていたら、いつも使っている路線が雪とかと全く関係ない要因で運転見合わせになっていたのを知った。本当にたまたま変なルートで帰っていただけだったので、運が良かった。普通に帰っていたらギリギリ家までたどり着けていなかったであろう時間だったので、割と危ないところだった。乗る前に運転見合わせがわかっていれば迂回など考えやすいけれど、乗ってしまっている状態だとなかなか面倒である。ちょうど乗り換え駅だったり、いい感じのバスが出ている駅だったりするとは限らない。単独駅かつバス路線は駅から離れた大通りにしかない、なんてのは特に雨の日には厳しい条件なわけで、うっかり巻き込まれなくてよかった。

家に帰ると気温のわりに部屋のあらゆるものが冷え切っていた。お風呂に入ってから出るまでの間暖房の電源を入れていたのに、全く効いていなかったのは置いてあったスマホの冷たさでよくわかった。
とても寒い日だった。