言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

歯医者ってやっぱり苦手


手帳に書いてあっても嬉しくない用事の筆頭に、医者の予約がある。特に歯医者。
私の場合だいたい3ヶ月くらいのスパンで通っているのだけれど、月が替わって手帳をめくった時に歯医者の文字が出てくるとそれだけでちょっとテンションが下がる。3か月先の用事など書かなければ絶対に忘れるので極力書くようにしているが、どうせまた該当月になったらこの予約時間の文字を見てがっかりするんだろうな、と思いながら書いている。
ちゃんと通うようになってから昔ほど嫌いではなくなった歯医者だが、それでも気乗りしない行先であることは変わらない。最近歯科衛生士の人が変わってしまって処置がかなり痛い時があるという事情もあるにはあるのだけれど、なんというかもうそれ以前に消毒のために口に入れる薄めないイソジンとかそういうものも含めて全体的に歯医者というものに対しての印象が良くない。
親知らずをいっぺんに2本抜いたりしたときはさすがに大変ではあったけれど、そういうイベントのない時は大抵口の中を綺麗にしてもらうだけの回になる。そういう時は身構えているよりは痛かったり危なかったりすることはなく、多少チクチク刺されたり(歯茎の状態を確認している)、歯石なんかを削ったりするときに一緒に歯肉まで傷がつくとかその程度である。いずれも我慢はできるものだ。
だがまあそういう地味な積み重ねみたいなものがずっとあるわけで、歯医者に行って「快」の感情になることはまずない。不快の指数が大きいか小さいかの違いしかないわけで、そういうところが私にとって歯医者を嫌いな場所にしている。
まあでも何だかんだ数年ちゃんと通っている歯医者である。いくつか行ったことのある歯医者の中では一番痛くしないで対応してくれるし、口内環境も悪くない感じだしで、嫌々ながらもちゃんと通おうという意思があるわけである。

今日もまた歯医者の予約が入っていたので多少げんなりしながらも、予約の5分前くらいに待合室に向かうようにせっせと向かう。もちろん事前に家で歯磨きをしてから来ているのだけれど、この家から歯医者までの間はとにかく口の中が気になって仕方がない。もう歯ブラシを持って出歩いているわけでもないのでどうすることもできないわけだが、それでもなんとなく舌などで歯の裏側を気にして触れて確かめてしまったりする。そうしたところでどうにかなるわけではない(それでとれる汚れは口をすすいだ時に取れるだろう)のだけれど、どうしても気になってしまう。

子供の頃、歯医者とは怒られる場所だった。いつ行っても怒られた。当時は子供だったのでただただ受け入れていたが、今思えば割と言い過ぎなところはあったと思う。
それから定期検診に行くと歯磨き指導と言う時間が大抵あったが、あれも本当に苦手だった。汚れを取り除く作業で既にだいぶ痛みとかもあって嫌なのに、その流れでマンツーマンで指導を受けるあの時間はなかなか苦痛であった。大事なことなんだろうとか、やらなきゃならないから歯医者としてもやっているんだろうとかそういうこともわかるにはわかるけれど、歯科衛生士の人のOKが出るまでじっと見られながら歯を磨き続けるのはなかなかにしんどい時間である。
一番近所の歯医者だというだけの理由でその歯医者に行っていたのだけれど、別に他にもたくさん歯医者はあるじゃないかと気づいて他所に行きだしてから、もう少し優しくしてくれる歯医者はいっぱいあるのだということに気が付いた。まあ優しいだけで全然処置してくれない(汚れを取るだけで4週通ったりした)ところも経験してからの今の歯医者なので、それなり優しくてちゃんと処置してくれると言う意味ではようやくいいところに出会えたなという感じではある。
ただまあだとしても全然「そうだ今日は歯医者だ!」とウキウキするようなことはなく、ああ歯医者かとがっかりしながら歯を磨きながら準備をするわけである。

歯医者に行く前は当然歯を磨いてから家を出るので、途中で何か食べていくことはできない。今日は朝適当に買ってあった菓子パンを食べたきりだったので結構お腹が空いていたのだけれど、14時からの診療だったので終わってから何かおやつでも食べて帰ればいいか、と思っていた。
ところが、処置の最後で「虫歯になりそうなところにフッ素を塗ったので30分は飲食禁止です」としれっと言われてしまい、私は元々低かったテンションをさらに下げられてしまった。いつも、抜歯などの日以外は終わった後におやつを食べて帰るくらいは普通にできていたので、処置中この後何を食べに行くかみたいなことを考えていたのだけれど、最後の最後でそれができないとわかってがっかりだった。
まあ結局適当に時間をつぶして30分以上経過したのを確認して、おやつを食べに行った。それくらいのことがないと歯医者なんて行っていられない。
嫌でも行かなきゃいけないところなので、嫌ならいやなりに自分の機嫌を取らないと。