言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

親知らずを抜くことになりそう

歯医者に行ってテンションが上がることはない。基本的には下がる一方だ。
歯医者の予定が入っていると「出かける前に歯磨きをもう一度しておかないといけないな」などと微妙に時間を取られることになりがちで、そういうところからテンションは下がっていく。
テンションがどれだけ下がっても行かなければならないのが歯医者だ。治療が必要ならばもちろんだけれど、そうでなくてもクリーニングは必要だと思って、2,3か月周期で通うようにしている。ただまあこうして通うようになったのも割とここ4,5年のことである。それまでは定期健診くらいでしか歯医者には行かなかった。

ちゃんと行くようになったきっかけは、歯医者を変えたことにある。4年くらい前から歯医者をそれまでと別のところに変えたのだけれど、これが良かった。治療後にその場で次の予約を取るようにしているので、あの「歯医者の予約をするために電話をする」みたいな非常にテンションの下がる行為をしなくて済むのがいいのかもしれない。予約の電話なんてただでさえ面倒くさいのに、歯医者の予約なんて本当に嫌になる。オンライン予約ができればいいのだろうけれど、歯医者では今のところそういう医者にかかったことはない。
予約の手間がないということは定期的に必ず通うということでもある。定期的にメンテナンスというかクリーニングを行いつつ、何かあれば治療もついでにしてもらう、というサイクルがちょうどいい感じなのだと思う。

小さい頃からたまに行っていた歯医者は今思えば非常に治療が大胆というか雑なのと、患者にめちゃくちゃ怒るタイプの医院だった。毎度毎度必ず歯磨きの不備を怒られるので、行くのが嫌だった。
そういうこともあって1度歯医者を変えたのだけれど、今度はめちゃくちゃ優しい代わりに治療が微妙(あんまりしっかりきれいにしてくれない)という医院だった。
それじゃあどうにもならないということで、再度歯医者を変えた。家の近くじゃなくて、電車に乗って出かけるくらいの距離のところの歯医者だ。「できるだけ痛くしない」のと「ちゃんと治療をする」のを両立できるというのはもちろんだけれど、電車賃を払って行くことでサボりを防止するような意味合いもある。

そんなわけで歯医者には定期的に通っている。先日も3か月ぶりに行ってきた。
いつものようにクリーニングだけかと思ったら、久々にレントゲンを取ることになった。奥歯の状態を確認したいという。嫌な予感がした。取ると、先生はやっぱり、という顔で私に歯の状態を説明してくれた。
「上の親知らず、抜きましょうか」
ついに、来てしまった。
私の親知らずはまだ全部健在である。下の歯に関しては横倒しの状態で歯茎に埋まっていて、これは特にまだ悪さをしていないので放置されている。上の歯は2本とも結構綺麗にまっすぐ生えてきているので安心していたのだけれど、歯の位置が奥過ぎてどうもちゃんと歯ブラシが当たっていない様子であった。そのせいで、虫歯になりつつあるという。
普通の歯と同じような治療をしても良いが、結局磨きにくいならば抜いてしまった方が良いのではないか、というのが先生の見解だった。あと、今のところ特に悪さはしていないのだけれど、親知らずの奥にさらにもう1本ずつ過剰歯があるので、一応留意しておかなければならないとのことであった。
いずれ抜かないといけないといわれてはいたが、ついにその時が来てしまった、ということになる。
非常にグレーな気持ちになったが、まあがっつり虫歯になってあわてて抜くよりはいいのかもしれないと思うことに日田。テンションはめちゃくちゃ下がったが、次回4月前半に抜歯をするように予約をして、帰った。

そんなわけで来月は抜歯である。乳歯を抜いて以来だから、何年ぶりだろう? 20年近く経っているのだろうか。
全然痛くないと先生や助手の人は言うのだけれど、どうだろう。心配だ。心配だけれど、どうにもならない。とりあえず2週間くらい歯のことは忘れて、直前になったらダイエットでもするつもりで挑むしかない。嫌だなあ、抜歯。