言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

虫歯がなくなってよかったこと

先日親知らずを2本抜いてきたわけだが、この2本は虫歯でもあった。ちゃんと綺麗な形で生えてきてしまったがために、歯ブラシが届かず見事に虫歯になってしまっていたのだ。親知らずは既存の奥歯のさらに向こう側にあるがために、治療しようにも難しく、歯ブラシも届きにくいということであればいっそのこと抜いてしまった方が早かろう、ということで抜歯するに至った。

あまり虫歯の自覚症状はなかったつもりだったが、よくよく思い返してみればたまに歯が沁みるような痛みを感じることがあった。あれは虫歯の症状だったのである。
特に左の奥が冷たいものに弱かった。アイスなんかはあまり噛む動作がないので気になりにくいところはあるが、鮭のルイベを食べたときに強めにキーンときて数秒硬直してしまった。直接噛まなければあまり意識することもないのだけれど、ルイベのようなものは私の天敵だった。あれは歯に沁みていたんだな。

そういうこともあったわけだが、歯を抜いたことによって虫歯がなくなり、冷たいものが沁みなくなったことに先日気が付いた。道の駅で「びわソフト」を食べたときに、冷たいびわとアイスを一緒に咀嚼しても全然気にならなくて、そこで初めて気が付いたわけである。
歯を抜いてからもう2週間以上経過してのことであるから、普段からあまり意識していなかったということであるが、なんの支障もなく快適に食べられていることに気が付いた時にはちょっと感動した。抜いておいてよかったな、と初めて思った。
不意打ちの歯の沁みというのは結構嫌なものなので、そのリスクが減ったというのは非常に喜ばしいことだ。

冷たいものは虫歯がなくなったことによって問題なくなったが、熱いものの場合は別に何も変わっていない。変わらず熱すぎればただただやけどをするわけである。そう大層なやけどはしたことがないけれど、舌なんかをやけどするとその食事の最中はずっと引きずったりする。あと多いのは上の葉の裏側だろう。ここは結構弱いのか、雨を舐めすぎた時なんかも真っ先にヒリヒリするのはここである。
まあ翌日とかまで持ち越して気になるようなことはないけれど、軽くやけどをしてなんとなく違和感を抱えたまま食事をするシチュエーションや、食後になんとなく違和感があって舌でその部分を触ってしまうときなどは割とよくある。
大抵そういう時に私を攻撃してくるのはラーメンだ。それも、冷めにくいように表面が油で覆われているタイプのラーメンは全然冷めないから油断して食べると危険である。

揚げ物類は結構注意をしているので大丈夫であることが多いが、たまに衣との合わせ技で口内を攻撃してくることがある。やけどのせいなのか衣が引っかかったせいなのかわからないがとにかく口の中に傷がついた! という状況は、食中食後のテンションが微妙に下がる。まあ意外と出血とかはしないもので、一瞬の痛み以上には軽傷であることが多いような気がするが、それでもなお「あああの時の」と心当たりがあるだけになんとなく嫌な感じになったりする。
猫舌というわけではないと思うのだけれど、熱いものを目の前にした場合は身構えてゆっくり食べるようになるのはやけどの警戒のためである。繊細なだけかもしれない。

それでもまあ、ぬるくしてくれ! とは思わないものなのだ、何でも。ラーメンでも揚げ物でも、出来立てアツアツが一番美味しいから。

本当にお腹が減っているときにあまりの熱さでなかなか食べられない、という状況になると若干イラっとすることもあるけれど、そこで変に逸ってがっつくと痛い目を見るので、大人になって我慢できるようになって良かったな、と思う。中学生くらいの時は空腹なのに熱すぎる時は結構露骨にイライラしていたと思う。たぶん。


しかしまあ冷たいものだって一気にかき込んだらそれはそれで大変なものだ。歯が良くったって、頭がキーンと痛くなるわけだから。小さい頃はあんまりやったことがなかったのだけれど、割と大人になってからやるようになって、以来、若干のトラウマになっているところはある。かき氷じゃなくてスムージーとかでもなるもんなんだな、あれ。凍ってんだから当たり前か。無警戒に振り込んでしまって一発で飛んでしまった。

近頃は暑かったり寒かったりとせわしない気温変化が続いているので、あったかい汁物を食べたと思えば冷たいアイスに手を出すというような寒暖差が食事にも現れている。大丈夫だろうか、やらないだろうか。