言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

コートを出した


そろそろ寒くなってきたので、服装を考える時期がやってきた。
今のところちょっと寒い日は着る服を1枚多くしてみたりしてごまかしているけれど、いい加減それも怪しくなってきた。日が暮れてからや、雨が降っている日などはだいぶ寒さを感じる。冬用の服装をする時期がやって来ているのだろう。よく考えればもうすぐ12月なのだ。そりゃあまあ、寒くもなるわけだ。
昨日、とうとう冬用のコートを奥の方から引っ張り出してきた。最後に使ったのがいつだったか覚えていないが、確か一回しまおうと思ったのにまた寒くなって変な季節に1回着た覚えがある。
久々に出したコートで怖いのは、花粉が付着していることである。春先にかけてスギ花粉がたくさん飛んでいた時期に着ていたものは、洗濯してもクリーニングに出してもどうしてもその過程で付着したものは取れていないものだ。普通は気にならないのだろうけれど、私はよくこの残留花粉にやられる。過敏なのだ。
なので、とりあえず寒くなってきてから引っ張り出してきたコートはまず外に出して干しておくことにしている。干すというか、風にさらすというかまあそんな感じだ。はたいたりもするわけだけれど、やっぱりそれだけでは心配で1日か2日くらい、日中明るい時間に外に放置しておくとなんとなく安心できる。……どれほど効果があるかはわからないが、まあ花粉はともかく埃とかそういうものも含めて上手く落とせるんじゃないかと勝手に思っている。
まあだいたいそれでもそのシーズン初めて着る日は鼻がどうもむずむずしたりするものだけれど、やらないよりはやったほうがいいかなくらいの気持ちでいる。いいんだ、だいたいで。他にやるとしたらコロコロをかけるとか、クリーニングに持っていくとかくらいしか思い至らない。

まあでも実際、季節が変わってしまう時とそれから使い初めにもクリーニングに出したほうが本当はいいのかもしれない。なんとなく、長くタンスの中とかに保管していた服は1度洗ってから着たくなったりするのだけれど、同じ感じで最初と最後に綺麗にする方が良いかもしれないな。次からそうしようかな。今はもう、すぐ着たいので暖かさの方を取ろうとしている。

一度出してしまえばコートほど便利な服はない、と思っている。とりあえずで着られるからだ。まあ暑い日もたまにあるだろうからそういう時は邪魔になるけれど、着ていられる気温ならばこんなに便利なものはない。まあだからこそシーズン終わりに手放す機会を失ってさていつになったらしまおうか、と考えることになるわけだけれどまあ別にそんな先のことはいいのだ。オフになったら考える。クリーニングにでも出してシーズンを強制的にオフにさせる。まあいいんじゃないの、それで。
ただそんなに毎シーズン重宝しているのにも関わらず、毎年冬が来るたびに思っていることがある。それは「去年ってどれをメインで着てたっけ……?」ということだ。去年と言うか正確には前シーズンということになるわけだけれど、コートをいざ出そうと思った時にふと毎回よぎるのだ。どれを気に入って着ていたのか思い出せないぞ、と。新しくコートを買おうとしている時にも同じことが起こる。前のと似たのがいいか違うのがいいかどうしようかな、とか考える前にそもそも前ってどれがメインだよ……? と固まることになる。全然覚えていないのだ。写真でも見返さない限り思い出せない。
真冬の北海道に行くなら一番暖かいやつで、みたいなことを考えながら選べばいいのだけれど、別に何でもない普段使いのものは本当に何でもいい時は何でもいいわけで、じゃあと適当にシーズン最初の方で選んだものがその後も選ばれ続けることになったりするわけである。前の方にハンガーを置いてすぐに着れるようにするから余計にそういうことになる。

まあいいんだ、別に。寒いから着る時は、別になんだっていいんだ。奇抜じゃなきゃいいし奇抜なのは持ってないから。