言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

冷蔵庫にコーラ


冷蔵庫に缶入りのコーラがある。少し前になんとなく目に止まって買ってきたものだ。
コカ・コーラじゃないメーカーのコーラだ。ペプシでもない。"Los Angeles Sunshine"とパッケージに書かれているが、通称「LASコーラ」と言うらしい。らしい、というのは今まで見たこともなければ飲んだこともない代物だからである。
普通のスーパーではなく、ちょっと安めのディスカウント系のスーパーで60円くらいで売っているのを見て買った。なんとなく面白そうだなという、興味本位での購入である。コーラと書いてあるくらいだから全然別物の味がすることもないだろう……なんて感じで思っているのだけれど、実際はどうだかわからない。
これまた飲んだことはないが、「インカコーラ」という南米はペルーのコーラは、コーラと名乗っているが真っ黄色で炭酸が弱く、味は甘みが強く普通のコーラとはあまり似ていない代物らしい。だから、名乗っているからと言うだけでコカ・コーラペプシコーラのような味をイメージしているとちょっと面食らうようなことになる可能性はある。
まあでもなんかこの手のお試しで買う飲み物はちょっと変なものの方が楽しかったりする。マイナーで知らないものに手を出すというのは、一種の遊びだ。だから、美味しくても美味しくなくても、面白さを期待して買っているところも若干ある。休日の昼間とかに適当に飲みながらぼんやり動画でも見て過ごせばいいし、あまりに不味かったり変だったりしたらまた一本何か書けばいいのだ。


冷蔵庫にコーラがあるというシチュエーションは実のところ私にとって珍しいシチュエーションだ。普段外では結構良く飲む機会があるのに、どういうわけか家ではあまり飲まないものの一つである。缶に限らずペットボトルですらめったに我が家の冷蔵庫に登場することはない。年に2,3度あるかどうかだ。
コーラが嫌いなわけではない。好きなほうだ。ハンバーガ屋で頼んだりするのが一番多いだろうか。カフェインを摂りたいかどうかという基準で大抵ジンジャーエールかコーラのどちらかを選ぶ。ドリンクバーの類でも同じ感覚で選んでいる。それこそこの間ポーカーに連れて行ってもらった時に飲んでいたのはペプシコーラだった。飲むたびに「ペプシは久しぶりだな」と言いながら思い返してみれば結構飲んでいるじゃないか……なんてことになるのが定番である。
どこかへ飲みに出ている時も、コークハイボールとかそういう割ものとしてよく頼む。和食以外だと結構高頻度だと思う。一人の時よりも、誰かと一緒の時の方がよく頼むかもしれない。なんとなくだけれど、コークハイボールは誰と一緒の時でも頼みやすい感じがする。

それくらい好きなのに、なぜか家では登場しない。不思議な飲み物だ。
だからこうしてたまに珍しさも手伝って購入してくる変わり者のコーラの方が家ではよく見かけることになる。

北海道に行った時は大抵1本「ガラナ」のペットボトルを買ってくる。ガラナはコーラに似ているけれど、ちょっと癖があって独特の飲み物だ。歴史的な経緯があってなぜか北海道にだけ根付いている飲料で、別にまあ買おうと思えばその辺のスーパーで北海道フェアのついでとかで売っていたりもするのだけれど、それを分かったうえでなんとなく北海道で買って帰ってくる飲み物である。
飲もうと思った時に冷蔵庫に入れるので普段はその辺に備蓄と一緒になって放置されていることが多いだけに、家の中にガラナがあるという状態は結構多いような気がする。飲む頻度よりも見る頻度の方が高い。

だからまあ本当に、コーラ的な商品は良く家にあるのに、不思議とコカ・コーラとかそのあたりの正統派なコーラだけがあまり家に置かれていないという、ちょっと不思議な状態が我が家の常である。
何でだろうな、別にあれば飲むんだけど。

今冷蔵庫にあるLASコーラにハマったりしたらちょっと風向きが変わるかもしれないが、どうだろう。どっか週末に飲んでみてからだな。