言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

vs蚊


このところ、虫刺されと戦っている。
左腕のくるぶし近くに1か所虫刺されがあったのを見つけたのを皮切りに、いつの間にか右足の膝からふくらはぎにかけて数か所連続で刺されたりして、結構派手にやられている。最初のうちは腕と足で1箇所ずつだったのでああちょっとかゆいな、くらいで放っておいたのだけれど、複数個所さらに刺されてからはさすがに放置できなくなって、ドラッグストアで塗り薬を買ってきた。塗っているときはかゆみを感じなくなるので、無意識のうちにかき壊してしまう心配がなくなっていい感じではあるが、薬の効果が切れてくるとまたかゆくなってくるのでどうしてもかきたくなってしまったりはする。起きているうちはいいが、寝ているときなどは本当に無意識なので、おかげで今右足には結構な大きさの赤い虫刺され痕ができてしまって見た目が良くない感じになってしまっている。
虫刺されなので数日たてば色が薄くなって消えていくのだけれど、それでも完全にわからなくなるには時間がかかるので、なんとなく嫌なものは嫌だ。スポーツ選手が競技中に転んで複数個所擦りむいたみたいな、そんな生々しさすらある。実際は虫刺されなのに。

Tシャツ短パンで寝ているので、ちょうど肌が露出している箇所に虫刺されが集中するのはわかるのだけれど、それにしたって左腕と右足しか刺されないというのはちょっと不思議な話だ。右腕と左足には虫刺されがなく、顔や首にもない。どういう理由があってのことなのだろうか。寝ているときはあおむけか、横になっていたとしても右向きである。右足の虫刺され跡は内側の方についているから、確かに部位と舌は上を向く形になりやすいが、そういう意味では左足のほうがよっぽど露出度は高いと思う。
どうでもいい話ではあるが、不思議なものは不思議である。

これだけ派手に刺されておきながら犯人の姿を見かけていなかったのだが、一昨日とうとうその姿を初めて視認することに成功した。
ベッドに寝っ転がりながらぼんやりしているところに、蚊が飛んできたのである。あまりにゆっくり飛んでいるので最初ほこりかと思ったが、よくよく見てみれば蚊であった。そこまで黒くないタイプで、薄い茶色っぽい感じの蚊である。
それまでぼんやりとスマホを眺めていた私だが、蚊だとわかるや否やあわててスマホを放り出し、蚊をしとめるべく手を伸ばした。できるだけ試行回数を増やして確実に仕留めようと、高速で拍手をするように私は激しく手を叩いた。
そして蚊を仕留め……損ねた。
突然激しく拍手をしだした異常者になってしまっただけに終わった。
強く手を叩きすぎてしびれた手のひらだけが残り、仕留めた手ごたえも、蚊の姿もなく終わった。

手ごたえが全くなかった上に、床を探しても落ちていないので生き残っているはずだと創作をするも見つからないので一旦忘れることにしたが、数時間後、また私の目の前にまたヤツは現れた。
今度はPCと机の隙間のあたりに現れたので、とっさに左手だけで仕留めに行った結果机を何度も強く叩く異常者が発生することになった。配線を避けつつの謎ドラミングである。
やったか? と思ったが、どうも仕留め切れておらず、机の上に「もしかしたら蚊のものかもしれない」液体らしきものが付着……していたかもしれないという程度の成果しか残せなかった。結局死骸を見つけられていないので、まだ無事に生きながらえているのかもしれない。

私は基本的に虫は嫌いである。飼育されているものをガラス越し等で眺めるのは全く問題ないが、生活に害を与えに来る奴はすべて嫌いである。寝ているときに耳元で羽音などたてられた日には寝ているどころではなくなる。
とりあえずはやく今侵入してきている蚊を撃退して、そのリスクを減らしたいものである。
どこへ行った、覚悟しろ。