言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

せんべいが湿気るの早すぎて夏


これはもう夏なので仕方がないとしか言えないのだけれど、最近お菓子が湿気るのが早すぎて困っている。
良く晴れてカラッとした暑さ……なんてものはこの国にはなかなか存在しないものである。強いて言うなら北海道とかだろうか。でもまあ涼しいというだけで別に湿度は高かったりする。そういうものだ。逃げ場などない。冬の良く晴れたからりとしたあの感じのまま夏になってくれればいいのに、ちょっと温かくなってちょっと雨でも降った日にはもうダメだ。ある程度の季節になれば湿気からは逃れられない。

特に夏というのはお菓子があっという間にシナシナになってしまう大変残念な季節である。
いやまあ食べかけの、開封済のお菓子ならわかる。だって、袋が空いているわけだから、そりゃあすぐに湿気って美味しくなくなるのは理解できる。でも、袋を開けていないのにさっさと湿気っていってしまうお菓子はなかなか辛い。個包装でも、大袋を開けたらもうダメだもんな。冬なら別に1週間だって放っておいたって適当につまんだときにそのままパリパリだ。でも夏はダメ。1週間も経てばもうダメな奴はダメになる。大袋から開けていなくても、乾燥剤が中に入っていてもダメだったりするし、こればっかりはもともとの包装の状態と、置いてある場所の湿気、それによるのだろう。あとはお店で売っていた時の状態とか?
クラシックな缶に入っているような柿の種、あれもダメだね。食べきる前に湿気る。ハッピーターンみたいな縛ってあるだけのやつ、あれは袋が空いているようなものだから仕方がない。どう考えても湿気る。
けれど、ちゃんと個包装になっているお菓子ですらちょっと放置しておくとしなしなになって美味しくなくなってしまうのはもう、寂しいとしか言いようがない。辛いとか通り越して寂しい。個包装のせんべいがふにゃふにゃになっているとすごく残念なのだ。パリッとしたものが食べたいのに、口に入れて噛んだときにザクッとこないのはすごく寂しい気持ちにさせられる。
まあこれは私がぬれせんべいの類が好きじゃないから……かもしれない。かもしれないけれど、お菓子は湿気ってしまわないうちに食べたほうが美味しいというのは極めて普通のことだと思う。コーンフレークに牛乳をかけてふやかして食べるのとはわけが違う。
ぬれせんべいが好きな人だって、湿気ってしまって両手で割ろうとするとしっとり折れ曲がるようなそんなせんべいの成れの果ての食べ物も美味しく食べることができるとはあんまり思えない。まあそういうのが好きな人はいるのかもしれないけれど、私は知らない。湿気っていたら食べなくていい、捨ててしまえと言うくらい人のほうが多い。

よくわからないが、まあほんとちょっと目を離すと湿気ってしまうわけである。
湿気るのが先か、飽きるのが先か。2,3日同じお菓子を昼に夜に食べて、でもそれで食べきらず余ったら一旦2日くらいインターバルを挟んでまた食べたりする。目を離すというのは大抵このインターバル期間のことを差す。別に飽きたわけではなく、2,3日家を空けるとかそういうのでもダメ。というか家を空けるとエアコンが入らなくなるから暑さまで加わって余計にダメになる。
それでもわかっていて大袋でお菓子を買ってきてしまうわけである。
せんべいは速攻で湿気ってしまうので、数日前、単なるせんべいから若干ずらして歌舞伎揚げを買ってきた。まあせんべいはせんべいだが、なんとなく揚げ物のほうが湿気りにくいような気がしてのことだ。だが早速誤算だったのは、このところ忙しすぎて昼休みは短いし、夕飯は休憩せずPCの前で仕事をしながら食べているので、お菓子に手が伸びるタイミングがないのだ。食後の余韻でだらだら動画でも見ながらお菓子を食べるのがいいのに、最近昼も夜もその時間はない。下手すりゃ朝もPCの前で食べている。

そうすると、だ。歌舞伎揚げの大袋はまだ開かれていないのだけれど、開けるころには既に湿気っている……という可能性が出てきた。1つも食べていないのに不味くなるのはさすがに寂しすぎる。
どうなる歌舞伎揚げ。湿気るな歌舞伎揚げ。