言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

あんドーナツ


特に深い理由はないのだけれど、この間急に食べたくなってあんドーナツを買って食べた。
外側一杯にまぶしてある砂糖と、中身のあんこの甘さが最高だったし、揚げ物なので口の中でじゅわっと甘さが広がるような感覚があって、美味しかった。やっぱりカロリーって正義。疲れている時に食べる揚げ物と甘いもの程強いものはない。できればそこに温かいお茶でもつければ500点満点なわけだが疲れていたのでそれは面倒でしなかった。でも冷たい麦茶でも全然大丈夫だった。300点。100点満点中。
カレーパンみたいな感じですぐに食べなきゃダメかと思って賞味期限を見たら、普通に1ヶ月くらいは大丈夫なようだった。あんドーナツって凄い。まあ個包装で封をしてあるものだからかもしれない。パン屋とかで普通に売られているあんドーナツじゃそうはいかないだろう。そういうのって買ったことないけれど。

そういえばミスドのような大手のチェーン店ではあんドーナツというものが売られているのを見たことがないかもしれない。というかそもそも、あんドーナツって言うほどドーナツではないのかもしれない。ジャンル的には揚げパンのそれに近い。普通のドーナツ生地にあんこを挟んで揚げただけのものだとたぶん、想像しているあんドーナツにはならない気がするのだ。だいたい穴だって開いてないし。あんドーナツで画像検索にかけてみても真ん中に穴が開いていない形態のものばかり出てくるのでイメージはそんなに間違っていないと思う。

普段見かけてもスルーしてしまうものだけれど、やっぱり疲れていると甘くてカロリーがあって後ついでに口当たりのよさそうなものとなると手を出したくなるものである。甘いからカレーパンとかとは食べるタイミングが違うけれど、揚げパンとかとは一緒かもしれない。
揚げパンというやつは昔小学校の給食で食べていたが、世の中的にはなかなか単品で売られていなかったりする。たまに移動販売のトラックみたいなもので売りに来るのを見たことがあるが、最近そういうものも見なくなった。中学の部活の遠征帰りに来ていてこっそり買ったりしたような記憶があるのだけれど、今でもああいう揚げパン移動販売ってのはあるんだろうか。
揚げパンというやつは見かけないが、あんドーナツというのはそれなりの頻度で見かける。主にパン屋で売られている様子を見ることができるが、それ以外だとスーパーとかでも半分お菓子の扱いで売られていたりする。ヤングドーナツとかあの辺のくくりだ。ふわふわ生地ではなくどちらかというと硬めのものが多いのだけれど、あれはあれで美味しいと思う。ついたくさん食べたくなるけれど、食べれば食べるほど罪悪感が乗っかってくるという、そういう一面もある。だからスーパーのそれに関しては本当にめったなことでは買わないものでもある。好きではあるけれど。

揚げパンにしろあんドーナツにしろ、疲れているときに何も考えずに口の中に放り込むから最高に美味しいのであって、普段の生活でおやつなり食事のついでなりで食べるにはちょっと重いのかもしれない。

まあでもこういうものって、一度食べるとまたすぐ食べたくなるんだよな。それで普通の時に食べて、ちょっと重いなと思ってまたしばらく食べなくなる。で、また疲れたときに見かけて食べて美味しくて……の繰り返しである。思い出が素敵であればあるほどまたすぐに感じたくなるものだが、二度目はやはり感動としては薄いし、そして平常時には少し重かったりするのだ。なんでもそう。あんドーナツに限らない。

今の私は前回のあんドーナツの美味しさが忘れられない状態である。
目の前に、同じあんドーナツが一つ。今別に疲れてもいないし普通の状態。食べたら……どうなる?