言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

皿うどんにソースをかける

この間、健康診断が始まる前に時間があったので、すぐに診断会場に入らずに周りをぐるぐると見て回っていた。13時過ぎからの健康診断だったので非常にお腹が空いていたからだ。でも今は食べられないので、終わったらどこの店に行くかだけ目星をつけておこうと思ったのだ。
ただ終了時間が読めなかったので、ランチ営業の時間に間に合うかどうかというのは店によってまちまちであるということから、個人の店もちらりと見つつ、基本はチェーン店を探す、というような感じだった。
その時に見かけたのがリンガーハットであった。前日か何かに友人と餃子食べ放題がしたいみたいな話をしていて、そういや餃子か、最近食べてないな、という気持ちになっていた。リンガーハットはちゃんぽんが一番有名なチェーンだけれど、餃子もまた結構有名な店である。
じゃあもうこれだなと。餃子が気になっていて、食べたくて、それで餃子が見えたら餃子にするしかないじゃないかって。
そう思っていたのだけれど、案外早く終わった健康診断に調子が狂ったのか、リンガーハットの食券機の前に立ったらどうも皿うどんが食べたくなった。パリパリの揚げ麺にあんかけがかかったアレ。一瞬の思い付きで、餃子とチャーハンの定食にでもしようと思っていたはずの指先が、餃子と皿うどんのセットに代わってしまった。それもランチセットのサービス価格のやつ(皿うどんのサイズが半分のやつ)じゃなくて、普通に皿うどんに餃子を付けるAセット。
これが食べたいということで入ったのになぜか違うのを頼んでしまうパターンは結構あって、いろいろ考えて結論を出している割には一瞬のひらめきに託したりするというか。今回も本当にひらめきのようなものだった。
リンガーハットだとちゃんぽんは何度も食べたことはあるけれど、皿うどんはよく考えたら食べたことはなかった。でもまあ全くの冒険というわけでもなく、パリパリのあんかけ焼きそばを想像して食べれば大体同じだろうと、まあそれくらいの気持ちで提供を待っていた。
リンガーハットは餃子を頼むと柚子胡椒が付いてくるよな、とか思いつつ調味料の所を眺めていると、今まで気づかなかったけれど、「皿うどん用ソース」のラベルの付いたものが置いてある。あっと思って、「皿うどん、ソース」でGoogle検索するとやっぱりそうだ、皿うどんにはソースをかけるのが普通だ! と出てくるわけである。噂には聞いたことがあるけれど、実際に目にするのは初めてだった。長崎に行ったときに試してみようとかぼんやりと思っていたけれど、そうかこんな身近なところにあったか。

ソースをかけて食べる皿うどんは、ずっとジャンクな味になる。あんかけをかけた焼きそばは野菜たっぷりで角のない味付けだけれど、ソースをかけると全然違った印象になるのが面白い。急にソース焼きそばが近づいてきたような印象で、味を変えるというより料理そのものがまるきり変わるような感覚だ。
これは知ってしまったら辞められない味だ。ジャンクですごく食べやすい、不思議だけれど確実にどこかで知っている味だ。

なんとなくで選んだ皿うどんだったけれど、ソースの「発見」でより一層美味しく食べることができてよかった。
でもまあ、普通サイズの皿うどんってボリュームがすごいんだね。餃子、要らなかったかな。