言葉のリハビリ場

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朝と夜に立ち食いそばを食べてしまった話

昨日、朝と夜に立ち食いそばを食べてしまった。同じ店ではなく、全然別の店の違うメニューではあるのだけれど、なんだかどうしても食べたくなって一日に二食も立ち食いそばをしてしまった。
朝に関してはもともと立ち食いそばを食べる予定だった。朝ごはんを食べずにジュースだけ飲みながら出かけて、電車で1時間くらい揺られてからの立ち食いそば。朝起きたのが6時とかだったのでめちゃくちゃ眠くて電車の中で45分くらい爆睡していたけれど、目覚めて駅について即食べたそばが何とも言えない美味しさですぐに目が覚めた。
駅の中の立ち食いそばってのはどんな状況でも食欲をそそるもので、全然おなかが空いていないはずの時でもふらふらっと店に吸い寄せられていきそうな魔力のようなものがあると思っている。朝ごはんを食べたはずなのに通勤途中の駅のホームの立ち食いそば屋がなんとなくうらやましく見えたりするものだ。だからこそお腹が空いている状態で相対するそばというのは、たとえそれが具のないかけそばであったとしても否応なしにテンションが上がるものである。

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出汁が強く効いているそばだった。月見かきつねにしても良かったかな、と思ったけれど、出汁の味がガツンと効いていて、かけそばでも十分に満足できた。
私は七味唐辛子を少し多めにかけて、一気に麺をすすった。特に寒くもないのに鼻水が出たりした。時々つゆを飲みながら、休むことなく食べ続けた。立ち食いそばというのは提供も1分くらいだけれど、食べるもの実際それくらいかもしれない。私は麺を食べきってつゆを満足するまで飲んだ。多めにかけた七味が口の中に入ってくるとちょっとむせそうにもなるけれど、でもなんだか後を引いて何度も繰り返してつゆを口に含むのを止められなかった。

家にいる時朝ごはんに麺類を用意して食べることはほとんどない(朝から茹でるの面倒だし)けれど、出かけた先で朝ごはんとしてそばを食べるというのは本当に好きな行為である。安くてお手軽なのに、なんだかちょっと特別な感じがある。
たぶんこれを平日の朝の通勤の時に毎日……とかやると飽きてしまうんだろうなと思うけれど、こうやって出かけたときにちょっと食べる朝の立ち食いそばというのは、味わい深いものがあるものだ。


朝から立ち食いそばを食べた私がそのあと同じ日にまたそばを食べるということは通常ないことだ。ないことなのだけれど、昨日はどうしてかまた夜になってそばが食べたいな、と思ってしまった。
そもそも夕飯に関しては食べなくてもいいかもしれない、とすら思っていた。結構疲れていたし、若干乗り物酔い気味な状況で食欲もあんまりないような気分だったのでまっすぐ帰って寝ようかなんてすら思っていたのだけれど、朝の立ち食いそばの事を思い出して、そばならまた食べられる気分になってしまったのである。
立ち食いでさっと食べて帰ってシャワーでも浴びればそれでいいんじゃないかと思った私はまた、立ち食いそばの店に吸い込まれていった。
夜に食べたのはコロッケそばである。朝行った店は初めて行った店だったが、夜入った店は2ヶ月に1回くらいのペースで行く割と馴染みのある店である。買っては分かっている。朝に行くことが多いのでよるとなると初めてだが、注文はいつも朝するのと同じでコロッケそば、とした。

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コロッケそばというやつは昔は全くメジャーじゃなく、というか今でも存在すら知らない人も普通にいるメニューだが、私はコロッケそばというやつが大の好物である。天ぷら系の具よりもコロッケのほうが好きである。まあ私が最も好きなのは「紅生姜天そば」なのでその次に好きということになるのだけれど、特定の店でしか扱いのない紅生姜天に対して、コロッケというのは(関東では)だいたいメニューに入っているので、迷ったらまずコレである。
せいろが出てくるような街のおそば屋さんでは見かけない具材ではあるが、立ち食いそば界ではすっかり定番メニューというわけだ。

同日に二食目の立ち食いそばになったが、とても美味しかった。
まあなんか機能の栄養価はほとんど炭水化物で健康的にはどうかと思うけれど、そんな日があってもいいんじゃないかな。食べたかったし。何も食べないよりはずっといいよ、きっと。