言葉のリハビリ場

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紫陽花の季節


紫陽花というのは6,7月に見ごろを迎える花であるから、「梅雨に咲く花」というイメージが強い。
雨の季節であるため傘が邪魔でなかなか目に入らなかったりもするが、家の庭先や線路脇、商店街の植え込みなどいろいろなところで目にすることができるので結構好きな花でもある。
雨さえ降っていなければゆっくり見たり写真を撮ったりするのだけれど、大抵紫陽花を見つけるタイミングというのは雨の日なんだよな。梅雨だからしょうがないけれど、この間も傘を半分放り出しながら写真を撮ったりした。小雨だったし一人でいたからできたことだけれど、なかなか普通はそうもいかない。

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快晴の日に紫陽花を鑑賞したい気持ちはあるけれど……どうなんだろうね、ちょっと曇っていたほうが季節感もあって紫陽花っぽいのかもしれない。風情としては。
まあ私は雨は好きじゃないので、例えば雨の日の窓の外とかそういうシチュエーションが一番いいのかもしれない。

今年もちょうど今頃に見ごろを迎えている紫陽花をあちらこちらで見かける。鎌倉あたりが紫陽花で有名だが、ここ数年紫陽花で有名な寺や庭園は感染症予防対策として見ごろに閉鎖されたりあるいは伐採してしまうと言った荒っぽいことまでされていた。なかなか極端だが、閉鎖していても外から見られるようでは結局人が集まってしまうという判断だったと記憶している。
まあ実際紫陽花のシーズンの鎌倉や北鎌倉というのは駅のホームがごった返す程の大混雑だったわけで、それを抑制したいと思ったならば仕方のないことだったのかもしれない。
ようやく今年になってそのような大掛かりな対策は行われなくなったようだけれど、実際どれくらい混雑しているのかちょっと気になるところではある。
ちなみに私は鎌倉の紫陽花の名所に行ったことはあるが、最盛期つまりこの時期に訪れたことはない。紅葉の季節(にも少し早いくらいの外した時期)に葉もまばらな何もない紫陽花園を散策したことがあるという、その程度である。
写真などでよく見かけはするので行きたいなと思ってはいるが、混雑しているというのとそれからこの季節柄雨が多いということもあって尻込みしていいるうちにもうすっかり時がたってしまったというわけだ。いつか行きたいと言うばかりではどうにもならないのはわかっているのでそろそろ……と思っているが、あいにく今年も行けそうにない。来年あたり誰か付き合ってくれる人を誘って出かけたいものだけれど、きてくれるような人がいるだろうか。
私はよく「一度やってみたいと思っていることシリーズ」と称して、気になったことに挑戦してみるということをしているが、誰か付き合ってくれることもあれば一人で行くこともある。紫陽花鑑賞というのもここのラインナップに入れて、せめて来年あたりには身に行って見たいものである。ちなみに過去の催しには「乗馬体験」「どぜう(どじょう)鍋体験」みたいなものがあり、前者は一人で後者は複数人で参戦してきた。誰かが付き合ってくれるかどうかというのはその時によってまちまちであるが、どうしても人を誘いやすいものとそうではないものがあるので難しいところだ。
紫陽花鑑賞はどうだろう、だいぶ渋い感じはするし人をかなり選ぶような気がするけれど、うっかり誰か一緒に行ってくれるような素敵な人がいればお供をしてもらって、そうでないなら一人で行くほかない。

季節的にはもう7月の半ばくらいで見ごろは終わってしまい場合が多いが、実際のところは地域ごとの気候によってもっと真夏でも咲いていたりはする。
8月の半ばくらいに青森に行った時は、まだ紫陽花の花が残っている様子を見たことがある。竜飛岬の灯台下にある「階段国道」と呼ばれる道がそうだった。

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さすがに見ごろは終わっていたが、8月16日だというのに花の形をして残っているというのは冷涼な気候のなせるわざであろう。秋田の内陸あたりでも真夏に紫陽花の仲間を見かけたし、探せば結構ありそうではある。ただまあそういったところはあくまで穴場的な場所であって、基本は梅雨くらいに見ごろを迎えるものばかりだそうだ。
そういうこともあって、真夏に紫陽花を見かけるとちょっと季節感が変になるというか、なんというか。悪いわけではないのだけれど、本当に真夏だっけ? と日付を確認したくなったりはする。

まあでもそんなことを言ったら、昨日今日と34,5℃もある時点で今も割と紫陽花に違和感が出てきてしまったりして……。