言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

秋の空は高く青く

良く晴れた秋の日というのは長く続かないものなのだろうか。
今年はよく、秋に台風がやってくる。もともと台風の多い季節ではあるけれど、それも大抵9月だったりして、なかなか10月に何度も台風が押し寄せてくるというのはない。
いつもなら海水温もずっと下がっていて、秋雨前線が停滞してしとしとと雨を降らせたりなんかしている頃合いだろう。いつの間にか雨が降らなくなったな、乾燥してきたな、と思う頃にはもう冬が目の前である。
なんとなくぐずついた天気が多いので、自然と青空が広がっている日は少ないのかもしれない。天気が良くて、気温もちょうどいい。そんなお出かけ日和がちょうど休日に来てほしいものだ。平日は朝一番の外に出た瞬間の空気の感じは好きだな、とかいいな、とか思うけれど、あとはもう駅についてしまえばずっと屋根の下である。幸い職場は駅から一度も傘を差さなくてもよい場所にある。雨が降っても日中はあんまり関係ない。唯一、昼ご飯を食べに行こうかと思う範囲が狭くなるだけだ。相変わらず職場には外を見られるような窓がないため、天気がどうとかそういうことは一切わからないのである。傘を持って出て場いいのかすらわからない。よくない話だ。天気は考えなくていいから楽だけれど、こうなんというか、人間としてたまによくないのではないかと思う時がある。ほとんど動かないし。
天気のいい日はやはり休日に限る。それも歩き回りたい旅行の時なんかは特に。最近車で動くことが多くなったけれども、まだまだ街をひたすら歩いてまわるような旅も好きだ。車であっても、雨は降らないほうがいいものだ。景色を楽しむときもそう。唯一例外は雪だろうか。あれだけはなにか特別なものを感じてしまうし、寒いし冷たいのは大変だけれどそれ以上に旅行なら楽しいものである。
秋であれば雪は降らないし、そこまで重装備でなくても寒くないし、絶好のお出かけ日和なのである。いろんな色があって楽しいのも秋の魅力の一つだ。


色と言えば、秋は紅葉の季節だ。金木犀の季節が終わる頃にだんだん色づく……と言いたいところだが、紅葉は季節が難しい。桜の開花以上にはっきりとせず、いつの間にかそんな季節がやってきて過ぎていく。とっくに過ぎ去ったと思っても、北の方や山の方のもっと寒い地域に行けばまだまだきれいに紅葉していたり、さらには雪と紅葉と一緒になっているような地域もある。何年か前に、関東でも11月に雪が降ったことがあった。もちろんまだまだ紅葉の季節である。紅葉は秋、雪は冬。そう思っているけれど、意外と両者はとても近しい存在なのだろう。
狙って紅葉と雪のコラボレーションを見に行くのはなかなか難しいかもしれないが、ぜひいつか見に行ってみたい。うまく合致する瞬間がきっとあるはずだ。

雪と両立するのは、初春のスギ花粉も同じである。これに関しては全く嬉しくはないのだが、雪が降っていようと何だろうと、スギ花粉はしっかり舞っている。北海道も札幌とかそのあたりまで行けばただただ雪が積もっているだけなのだが(杉林がない?)、これが函館あたりになると、しっかり雪は降りつつも鼻がむずかゆくなる。さらに南下して青森、秋田、岩手あたりになるともうだめだ。ふぶいていてもしゃみが止まらず目がかゆくなる。
実に嬉しくないことだが、両立してしまうのである。

まあスギ花粉のは今はいいとして。
それよりもなによりも、良く晴れた冬の日、というのは長く続く。正しく言うならば、良く晴れていて乾燥している晴れた日、かもしれないというほど、からっと晴れてとても乾燥している。空の青さがとても際立ってみるのも冬のいいところである。夏よりも秋、秋よりも冬。きれいに見えるものだ。乾燥していて湿度がないとより青く見える。

ついこの間まで夏だった気がするのにな。
時間が過ぎるのが早く感じる今日この頃、でもいろんな予定があるのを見ると、早く来てほしいとも思う今日この頃。