言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

コンビニのレジにある仕切り


コンビニのレジにはいろいろな飛沫防止策が設けられている。アクリル板を置いているところや、透明なシートが吊り下げられていることもある。2年前の4月あたりに急場ごしらえで適当に置かれた仕切りをそのまま使っているところもあれば、本格的に整備がされているところもあって、よく見てみると店によってだいぶ違いがあることがわかる。
前にたまたま入った店では、飛沫防止用のシートにマイクとスピーカーが備え付けられていて、さながら観光地のチケット売り場のようになっていた。見た目はちょっと変ではあるけれど、声が聞き取りやすいしこちらの言葉も普通に通じるのでかなり便利な仕組みだと思う。
直営店なのかオーナー店なのかわからないが、明らかに店で工夫して作ったもののようだったので面白い仕組みだった。やっぱりマスクをして仕切りがあるとお互いに声が聞き取りにくいというのはどこも共通の認識のようで、マイクとスピーカーという単純ではあるが画期的な方法で対策しているのは素直にすごいことだと思った。コロナとか関係なくこのままあったらいいのにと少し思いもするが、まあそのあたりがどうなっていくのだろうか。
まあでもある程度音声が不明瞭であったとしても、コンビニで聞かれることは限られているので、音の感じと後は想像でなんとなく類推で着たりもする。袋要りますか? お箸付けますか? くらいなら普通になんとなくでもわかるものだ。
大抵音声と類推とでどうにかなるわけだけれど、たまに全然違うように聞こえていて会話が全くかみ合わない……なんていう事故もあったりして、まあそういう時は素直にもう一度聞き直す他ない。スマートに処理をすることに失敗したと、それだけのことである。
最近コロナ対策のせいか変なセールス(ケーキ予約しますかとかポイントカード作りませんかとかそういうやつ)を聞かなくなったので、会話自体は簡単になって入ると思う。


こんな感じでシートの場合音や声の聞こえにくさが気になる場合が多いだろうけれど、昨日の私は変なところでこのシートに引っかかってしまうという小事件があった。
メルカリに出品していた商品がずっと放置していたのに急に売れたので慌ててコンビニに発送手続きをしに行った時の事だ。レジでバーコードを読み込んでもらって発送用のシートを貰うのだけれど、これはシール状になっていて発送者が自分で張り付けなければいけないことになっている。私はいつものように送り状の裏面、シール部分をはがして商品が入った封筒に貼り付けようとしたのだけれど、ちょっとしたはずみでシールが飛沫防止シートの方にくっついてしまったのである。
店の人は爆笑していた。
私は破ってしまわないようにそっと力を入れながらゆっくりはがした。何とか破れたりしないで済んだけれど、割と強めにくっついてしまっていたので危なかった。
手元不注意ゆえの結果であるけれど、まさかそんなところにトラップがあるなんて思いもしなかった。
元々あの手のシールをはがす作業というのは得意ではないので若干手間取っていたが、はがした勢いそのままにシートのほうに吸い込まれてしまうとは。
店の人が怒ったりしないで爆笑していたのが救いである。
改めて封筒のほうに送り状を張り付けて、足早に店から立ち去ったのだけれど……割と恥ずかしかった。店が空いていてレジに特に列とかができていなかったのが不幸中の幸いである。
超えの聞こえにくさとかばっかり気にしていたけれど、シールを張る時に気を付けなければならないとは……。まあこれもひとえに私自身の不器用さが原因でもあるわけで、普通の人はそんな些細なことを気にすることもないのだろうけれど、私には結構衝撃だった。

あの設備が当たり前になってもう久しいけれど、まだまだ変なところでそういった罠が潜んでいる。