言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

散髪をしに行ったら

この間久々に髪を切りに行ったら、前回行った2月頃とは様子がまるで変っていて驚いた。普段2か月刻みくらいで行っていたのだけれど、今回はずっと家にいたのと、それからGW前後というか緊急事態宣言によってそもそも店が閉まっていたのもあってしばらくぶりの訪問であった。
接触型のおでこにかざすタイプの体温計で検温し、アルコール消毒し、その後チェックシート(体調面のアンケートや渡航歴などを書くもの)記入でようやく入店である。どんな店でも結構実施しているのでこれらの一連の流れにはそこまで驚かなかったけれど、さすがに店の人全員がマスクと透明なプラ板のフェイスガードをしている様子はこれまであんまり見たことがない光景だった。いきなりステーキの厨房でも口元だけだったからね、覆っているのは。「新しい生活様式」とでもいうべきか、新しい習慣がこうして徹底されていくんだなと思った。
ともかく接触を避けようという措置なわけだけれど、髪を切っているときの定番ともいえる雑誌読みについても、雑誌がリストラされていたので読むことはできなかった。考えてみたらあれって使いまわしと言うか、接触は避けられないわけで。雑誌はあえなくリストラとなったらしい。かといって、(もともと好きではないけれど)いろいろ会話をしようというのもできないわけで、静かに淡々と髪を切ってもらって、その間目でも閉じてぼんやり考え事でもするしかないわけである。東京ウォーカーdancyuの類は髪を切っているときにこそよく読むものだと思っていたけれど、とうとうその機会さえもなくなってしまったようだ。
というかたぶん、本当に何か読みたいなら自分で買って持参するべきなんだろうな。やっている人がいるのか知らないけれど。スマホでも別にいいような気がするけれど、常に後ろから見られている状態でスマホを使うのはちょっと抵抗がある。雑誌はまあ別に同じところを読まれていようが何だろうが気にすることもないし、本当はそれがいいんだろうな。

そういえば、髪を切っている間マスクは外すように言われなかった。むしろマスクをしていないと入店できないくらいのことはあるのかもしれない。ちなみに眼鏡は前からずっとだけれど外すように言われる。邪魔だからだろう。マスクも耳にかけるわけだし邪魔じゃないんだろうか。まあ邪魔だとしても、と言うことなのかもしれない。

感染対策と言うのはあらゆる店にとって死活問題だろうし、協力しないなんて話はまずない。近所のある店が急にこのタイミングで2週間程度休みと言う張り紙を出して店を閉めているという話を聞いたけれど、自分たちが感染しても、自分たちの周りの人が感染しても、店に来た人が感染していた人であったとしても、同じように店ごときっと休みになってしまうだろうからなかなか厳しいものがある。

新しい生活様式。よくわからないけれど、何か考えるより前に世の中も自分も生活様式が勝手に変わっている感じはあって、そこに何か逆らおうという気もないわけで。まあなんというか、感覚的には割と「普通」なのかな。わからないけれど。わからないから。