言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

両腕に針を刺された採血の話

一昨日は午後に半休をとった。金曜日の午後半休と言えば旅行に出かける場合がほとんどなのだけれど、今回は珍しく違う用事だった。通院である。
仕事がそこまで忙しいわけではないタイミングであったということと、予約がちょうどよく休日に取れなかったという事情が重なり、それならば金曜の夕方とかに受けに行ってしまえば良かろう、ということになったのである。
しかしまあ普通に病院に行くならばどうということはないのだけれど、今回は採血を伴うということで私は少々げんなりしていた。午後に採血をするということはすなわち、朝食を摂った後は絶食となるためである。16時に受信予約をしていたので、5時間以上は開けてくださいねと言われればそうするしかない。10時くらいまでなら食べても良いということなのでそのギリギリを攻めてみても良かったが、そうすることによって血液検査の数値が良くなるわけでもないので、普段通りに7時半くらいに食事をして、そのまま16時まで何も食べないことにした。
お腹が多少空くくらいだからまあ我慢すればいいや、と思っていたのだけれど、やはり何も食べないというのはそれなりに苦痛である。あとまあ時間をつぶすのが割と大変だった。今どきは早く行き過ぎても怒られる(ソーシャルディスタンス的な意味で待合室の空きが少ない)ので、ギリギリまで周辺で時間をつぶす必要があるのだ。でもまあ食事をするわけにもいかず、何か飲むわけにもいかず、そうすると適当に歩き回って時間をつぶす他ないのだけれど、空腹なのでなかなかそれも辛い。駅にでも戻って多少寒くないだろうというところでじっとしていればよかったんだろうかね。それも思いつかなかったので、空腹のままふらふらと10分くらい歩く謎の時間を過ごした。
でもまあ病院についてみればほとんど待ち時間もなく診療が始まったので、もう少し早めに到着していてもそんなに問題なかっただろうな、とは後から思った。待合室に移動してから2,3分待っていただけなのに「予約していただいたのに、大変お待たせいたしました」なんて言われた時にはちょっと笑ってしまったくらいだ。
診察のほうはつつがなく終わったのだけれど、その後採血をする段階になって問題が発生した。針を刺す場所にめどが立たないのである。
そもそも私は採血が苦手だ。針が刺さる事全般苦手なのだけれど、予防接種などの注射よりも採血は苦手である。痛いし長いし。それからあと、私はどうも採血がやりにくい体質(?)らしいので余計に嫌なのだ。

利き手と逆の手を出すように言われ、右手を出す。バンドを巻いて圧迫しながら、しばらくこすったりしたのち、今度は逆の手を出すように言われる。言われるがまま、左手を出す。同じようにバンドをしてこすったりするが、どうもうまく血管が見えないらしく、今度はベッドに誘導される。
寝っ転がった状態で左手を差し出し、今度はどうにか見えたのか針が刺される。痛い。今までで一番痛くて本当に口で「痛っ」と声に出してしまう。声に出てしまうのは歯医者以来。「チクっとしますよ~」と言われてチクっとでは済まなかったのは初めてだ。でもなんだか様子がおかしく、一向に血を抜く様子がないので訝しんでいたら、「ちょっとグリグリしますね」と言われる。何それは。針を入れた状態で「グリグリ」するってなんだ。案の定痛い。痛かったけれど結局ダメだったらしく、結局針が抜かれる。打ち直し。え、もう一回打たれるの。「反対向いてもらってもいいですか?」って、え、今度は右手ですか。
そうして反対側を向いて、今度は右手でチャレンジ。さっきより痛くない。痛くないが、普通に痛い。今度は血を抜いている感覚がある。とりあえず取れてよかった。よかったけど、両方の腕が痛い。
結局両腕に針を刺されたので、止血バンドを両腕に巻かれるというわけのわからない姿勢で「待合室でお待ちください」と放り出されたけれど、荷物も持って出るのがちょっと大変だった。
「絶食していると血管が見えにくい」ってまあそうなんだろうけれど、絶食しろって言われたからしてるんだけどね。
結局著を抜かれていないはずの左腕のほうが出血量も多くかつ痛いというよくわからない状況になったけれど、まあとりあえずちゃんと採血できてよかった。

献血とかってしたことないんだけれど、行ったらまた今回みたいに面倒くさいことになるんだろうか。それなら嫌だな。あんまり気が進まないね。そもそも針を刺されるのが得意じゃないのに、なかなか刺さらない、血管が見つからない、というのは困るから。