言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

歯医者と利き手

2,3ヶ月に1度歯医者に通っている。始めは治療だったのだけれど、最近では専らメンテナンス目的である。クリーニングしてもらったり、汚れの付きやすいところを指摘してもらったりとまあそんな感じである。
治療をするときのように麻酔を打ってゴリゴリやって、ということがないので多少気楽だが、歯医者は歯医者であることに変わりはないので、行くときにはまだなんというか変な緊張感みたいなものがある。そもそもの歯医者という場所に対する緊張感というか、あのドアを開ける時の「嫌だな」という気持ちはどうもぬぐうことができない。できれば行きたくはないけれど、それでも定期的に通うことに意味があると思っているので、毎回次の予約を取ってから帰るようにしているわけだ。予約を取って置けばまあ行かないことはないだろうから、という、自分の気持ちとの戦いみたいなものである。嫌なことへの予約って本当に後回しにしちゃって、それでまあ結局変な時間に行くことになったりかなり先延ばしになったりね、面倒くさいから。インフルエンザの注射とかほんといつ行こうかな。健康診断の予約も始まってたな。ああ、今週中にその辺何とかしよう……。

いつも歯医者で言われるのは「聞き手の方向の歯に磨き残しが多くなる」という話である。歯ブラシを持っている手の方がうまく磨けない場合が多いらしく、結構無意識に磨きやすい方と磨きにくい方とで分かれているのでちゃんと意識して両方磨いた方が良いとのアドバイスをもらうわけである。
私は左利きなので、歯医者では口の左側に汚れがたまりやすいと話をされる。歯医者は私が左利きであることをしばらく知らなかったので、歯ブラシを渡されたときに左手で受け取ったらそれを見て「左利きなのか、どうりで!」となんだかひどく腑に落ちたような感じでうなずいていた。
ところが、である。私はその日の夜、何気なく歯ブラシを持って気が付いたのだけれど、私は普段右手で歯を磨いているようなのである。歯医者では左手で受け取ったのに、実際意識せず普段通り歯を磨こうとすると右手になるようだった。たぶん歯医者では利き手がどうこうとか言われてそのまま左手で受け取ってしまったようだけれど、本当は右手で受け取るべきだったのである。
まあでもなんか右手でも左手でもあんまり変わらないというか違いがないので、右側を磨くときは左手、反対側なら右手、というように分けてしまえばいいんだろうな。だいたい今まで右手で磨いているのに左側の方がうまく磨けていないって、理論的には割とおかしいんだけれど何でなんだろう。
謎が解決したはずが深まった。今度歯医者に行ったら正直に話してみようと思う。まあ別に向こうもどうでもいいと思っているだろうけれどね。

ただまあ、話すようなチャンスがどれだ有るかという問題はあって。向こうは話しかけてくるけれど、それが治療中とか作業中ならば私の場合は口がふさがっている(開いているのだけれど)わけで、返事など出来ようもなく、まして雑談などは最初か最後くらいのものである。髪切ってる時くらいのノリで話しかけてきたりするけれど、ごめんなさい、返事、できないです。開いた口ものを突っ込まれている状況では。