言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ジントニック

最近……というほど最近でもないのだけれど、ジントニックにハマっている。一気に爆発してハマったという形ではなくて、そういえば最近よく頼むけど好きだな、というようなことを自覚してようやくハマっていることに気が付いたというような形だ。とにかく「話のアテ」のような形で適当に飲むときによく頼んでいたのだけれど、飲みつけているうちにこれは結構好きなやつだなと理解が後から追いついてきた。
ジントニックのいいところは、酸っぱすぎず甘すぎず、苦すぎもしないというところだと思う。その上で、ジンの独特の香りみたいなものも感じるので、ちょっとしたアクセントにもなっている。私はそういうところが好きだ。

好きだな、と気が付いてしまったのだけれど、また昨今のご時世の影響で外でそういったものを嗜むことはなかなか厳しくなってしまった。
なので、材料さえあれば家でも作れるということでそれを試してみることにした。
ジントニックというものは基本的にベースはジン、そこにトニックウォーターを加え、少量のライムジュースも入れて作られている。
ジンは普通にスーパーどころかコンビニでも並んでいるので気軽に買うことができる。トニックウォーターはタイミングが悪かったのか1週間くらい近所のスーパー2件ともで欠品していたが、いつの間にか在庫が復活して購入できた。
後はライムかライムジュースなのだけれど、これが一番どうしようか悩んだ。一応ライムジュースは見つけたのだけれど、普通に500mlくらいのビンしか取り扱いがなく、さすがにジントニック専用に買うには多すぎやしないか、と手を出すのをためらってしまった。美味しければいいけれど、ライムジュースはかなりピンキリだという情報も仕入れていたのでますます手が伸びない。ならば果実を……とも思ったのだけれど、これが結構高い上に、一人で1,2杯ずつ楽しむには面倒だなと思った結果、私はオレンジジュースをとりあえず購入して代用することにした。
代用というか、ジンにオレンジジュースを加えたものは「オレンジ・ブロッサム」というカクテルである。そこにトニックウォーターを加えると……なんだろう、ジントニックオレンジ・ブロッサムの合いの子みたいなものができることになる。まあとりあえずこれで味わってみて、だれか家に遊びにでも来るのなら果実のライムを買えばいいか、と思ってとりあえずはオレンジジュースで妥協した。
まあでも、結果的にはオレンジジュースでもちゃんと美味しいものができた。ただし、ジントニック感は想像した通り薄くなる。オレンジジュースは少量でも結構風味が強いし、たくさん入れてもそれはそれで美味しいから追加してしまったりする。

つまり私はまだ自宅でちゃんとしたジントニックは飲めていないわけだが、それなりの満足感は得られているので良しとする。

面白いことに、ジンやトニックウォーターは「ジントニック」として出来上がった状態であれば私は好んで飲むわけだけれど、それぞれ単品で飲むとどうだろう、別にそこまで好きじゃないな、という感想が勝ってしまうこともわかった。
特に普段蒸留酒の類を飲みつけないということもあって、ジンを単品で飲むのはなかなかに苦手だ。アルコール度数が高いこともそうだが、あの独特の苦みがダイレクトにやってくるのはあまり得意ではない。それがジンの持つ魅力なんだとは思うけれど、私は苦手だ。
トニックウォーターも割りものとしては好きだけれど、単品だとちょっと何か足りないような、そんな感じがしてしまう。決して苦手ではないのだけれど、一押し足りないように感じてしまう。
ライムは……ライムは正直よくわからない。レモンとかと同じような立ち位置で、別に単品で同行するものではないような気はしている。ああ、コロンビールに刺さっている場合はレモンよりも酸味が穏やかで口当たりがいいかもしれない。まあでも。単品で味わうことはあまりないかな。スーパーに売っているのはたまに見るけれども、縁がない。
私にとってはジントニックジントニックなんだな、ということを買ってきたジンを舐めたり、余ったトニックウォーターを飲んだりして思った。

そんな形で週1回くらいジントニックもどきの何かを作って楽しんでいるのだけれど、普段からさほどアルコール量は消費しない(できない)ため、ジンの減りというのがなかなかに遅い。
350mlのビンを買ってきて、3週間くらいちまちま飲んでやっと1/4くらい消費した。
大きいビンはちょっと……と思って小さいものにしたが正解だった。割りものは毎週きっちり消費して回っていくのとは好対照である。
まあ無理して飲むことはないわけで、しばらくジンをちょっとずつ飲む生活が続きそうだ。