言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

積雪とその翌日


昨日は雪が降った。1シーズンのうち数回降るかどうかくらいの地域にあって、雪というのはレアものである。雪が少しでも積もれば交通に支障が出る、それくらいのことがある地域だ。

今シーズン雪が降ったのは、大晦日以来のことである。大晦日の雪は一瞬吹雪のようになりかけたが、短時間で止んだので傘もさした記憶がない(ちょうど外に出てはいた)。
昨日の雪はちゃんと一日中雪が降った。吹雪とまでは言わないが、ちゃんと視界が白くかすむくらいには雪が降った。

前日くらいまでの予報だとちょちょいと雪が降るようなことは言っていたけれど、蓋を開けてみればちゃんと地面に雪が残るくらいには積もった。そもそも夕方に少し雪が降るくらいの話だった気がするのだけれど、朝から降り始めていた。どういう予報だったか確認しようと思って天気予報を見に行ったら、午前中から雪という予報に代わっていた。昨日までそんな話はしていなかった気がするのだけれど、今となっては確認の仕様がない。
天気予報と言っても色々あるけれど、こういう場合一番信頼できるのは雨雲レーダーである。地点ごとの天気予報と実際の居場所の天気にずれが生じるのは仕方がないことだ。ならば、自分の所在地と雨雲の動きを照らし合わせて見るのが一番確実である。
まあそれだってたまに、目の前で大雨が降っていても雨雲レーダー上では雨雲がないことになっている……なんてこともある。あくまで予測は予測なので、目の前の出来事の方が最終的には正しいと、そういうことになる。実測に勝るものはないが、少しでも当たって欲しいので今日もまた予報を見るわけである。
折り畳みの傘は常備しているとはいえ、結局大雨や積もるほどの雪が降ろうもんならまず最初に靴がダメになる。そうするともう、テンションはがっつりと下がってしまうものだ。靴が濡れる、靴下が濡れる、というのは非常に萎える。萎えるし不快だし、冬ならばとにかくそこから寒くなる。
防水とは程遠い靴を履いているせいもあるけれど、靴が濡れるかどうかというのは私にとってはかなり重要なファクターである。

昨日の雪はしっかり積もった。午前中から降り出して夜まで降り続いた。私は雪が降り止んだ後に外に出たのに、やっぱり靴は少し濡れた。車通りの結構ある車道はアスファルトがむき出しになっていて歩きやすい場所もあったが、両脇の歩行者が普通通るような場所は結構雪が残っていたからだ。雪というか、一度溶けた後に再度固まった氷がそこらに広がっていた。油断すると滑ってしまいそうな、そんな状態だった。車があまり通らないような脇道はもっと歩きにくかった。坂道はなかなかに神経を使う。体重を乗せようとした方の足がツルっと滑って危うく転びそうになったりもした。
まあでもやっぱり雪ということもあって、普段よりはずっと車通りは少なかった。定時運行している路線バスがチェーンをガリガリ言わせながら通っていくのがしいて言えば普段通りで、あとは結構車道のほうにかなりはみ出て歩いていても支障はないという場合も多かった。車が来なければ車道に大胆に出て、車が来そうならば路肩に寄る。そんなことを繰り返しながら私は買い物に行ったりした。
昨日は最高気温が3℃とかなりの冷え込みで、最低気温も-1℃と氷点下だった。降っている間は最後まで雪から雨に変わるということはなかったようだ。けれども、夕方から少々みぞれっぽくなったタイミングがあったのと、そもそも水っぽい感じの雪ではあったのが災いして、道はかなりの場所で早い段階から氷が薄く張ったような状態になってしまったようだ。今朝もまた7時くらいまでは氷点下だったようで、昨日の日中は車や歩行によって溶けたり凍ったりを繰り返していたような場所も全部綺麗に一度凍ってしまったようだった。

雪という形でやたらと積もったのは我が家のベランダである。
手すりだとか物干し竿にしっかりと雪が積もった。しかも結構ちゃんと付着して凍ってしまっているらしく、物干し竿などは逆さまにしても雪が落ちていかない。まあ最近寒すぎて外に洗濯物を出しても全然乾かないので使えなくてもいいけれど、本当はこういう時って事前に部屋の中とかに退避させておくべきなんだろうか。台風のときとかは引っ込めようと思っているけれど、雪もまあ同じようなものかもしれない。


しかしまあ雪が降るくらいだから当然だけれど、本当に寒い。暖房の温度設定を変えていないのにずいぶんあったかいじゃないか、と昨日の朝起きたときに思ったけれど、本当によく効く。それと同時に、外気温が低いので室外機の霜取り運転も頻繁に行われた。結構雪を被っていたので大丈夫なんだろうかと思ったりもしたけれど、霜取り(というかもはや直截雪が入り込んでいるんじゃないか)で多少お休みする以外はばっちり暖気を供給してくれて、おかげで家の中はかなり快適な温度に保たれていた。
その代わりトイレとかお風呂(+脱衣スペース)暖房の効かない範囲の所がめちゃくちゃに寒かったりもしたけれど……まあ何だろう、それはもう仕方がない。外よりはずっと暖かいし、何となく慣れてくるのを待つしかない。それかさっさと済ませて暖かい部屋に撤退する、それだけだ。

実に冬という感じだ。まさに冬。
なんだかんだ1,2月くらいが一番寒いわけで、雪もまだまだ降る機会があったりするだろう。来週はどうも気温がさほど下がらないので雨が降るようだけれど、個人的には雨よりは雪の方がいいかな。気分的な問題だけれどね。

ただ同時に、私はこういう道が凍るような状況で歩くのは苦手、というか実に滑りやすいタチなので、気を付けて歩かないと大けがをすることになる。昔、草津温泉の湯畑手前で盛大にスッ転んだことがあったけれど、あれは周りに友達なんかがいたから笑えたわけで、誰もないような場所で一人スッ転んでもただただ嫌な思いをするだけである。

凍結注意。転倒注意。下手すれば明日あたりもまだ、路肩は滑りそうだ。