言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

刺激物が好きな割に刺激物に弱い

唐辛子の辛さというのは、ついつい欲しくなってしまう要素である。
私は暖かいそばやうどんを食べれば七味唐辛子を掛けるし、パスタを食べればタバスコを掛けるといったように、トッピングとして利用することが多い。キムチチゲやタンタンメンのような、真っ赤になるほどのスープの食べ物も食べなくはないのだけれど、どうしてもちょっと手が出にくいときがある。
なぜかと言えば、私の胃腸が唐辛子の刺激に対して強くないからである。
辛いものは美味しいし好きなのだけれど、それはあくまで味覚の話である。私の胃腸は刺激物にさほど強くない。強くないということは、唐辛子などの過剰摂取などを行ってしまうと、その日の晩や明け方に目が覚めてトイレにこもるような羽目になってしまう。
なので、刺激物に関してはほどほどであるということが求められる。
……求められるのだが、それでもまあ定期的に夜中にトイレにこもるような羽目になってしまうのが現実である。まあもうこれは仕方がない。元々の体調であるとか、他にも刺激物(特にニンニク)を摂っているだとか、あとは脂が多いだとか要因はいろいろあるのでもうどうにもならないときの方が多い。それでもまあ牡蠣に当たって熱が出て脱水で手が震えるようなひどいお腹の壊し方ではないし、その晩1,2回腹痛で目が覚めるくらいで済めば、それ以上はひどいことにならない。
翌日早く起きる用事がないようなときを狙って食べるというような、スケジュールの方をどうにかする方法で対策をとるしかない。

とはいえこれはあくまで食べ物が真っ赤に染まるほどの唐辛子摂取をしてしまった場合のことなので、普通の食事ではここまではならない。
原則ちょい足し。原則トッピング。

唐辛子は比較的舌が慣れているのかある程度の辛さまで耐えられてしまうのだけれど、これがわさびとなると事情が変わってくる。わさびの辛さはあんまり得意ではなくて、たくさん食べるとあの鼻にツンとくる感じに涙目になってしまう。許容量がだいぶ小さいのだ。
味のどこかでピリッと刺激が来るのはいいのだけれど、口に含んで前面にわさびの味が出てくるのは苦手である。わさびといえばお寿司だけれど、お寿司、特にシャリの味がしないと感じるほどの強さのわさび量は正直無理だ。
とはいえ刺激自体は嫌いではないし、むしろないよりはあった方がいいとさえ思っているので、お寿司を食べる時にさび抜きを選ぶことは少ない。一度食べてみて許容範囲であればそのまま食べるし、ダメなら抜くか言って減らしてもらうか、という感じだ。

昔、小学生の時に気仙沼の有名な寿司屋に連れて行ってもらった際、使っているわさびの質があまりに良すぎて、食べたら辛くて半泣きになってしまったことがあった。私にはお寿司の味がしないほどよく効いてしまったので、その時はそのあと全部さび抜きで頼んだりした。
最近になって、仙台駅にその店の支店が店を構えていることを知り、ランチセットを頼んで食べたけれど相変わらずわさびがめちゃくちゃ効いていて逆に安心した。当時の私が幼すぎたわけではなくて、ずっとあのわさびの辛さなんだ、と。わさびを減らして食べればむしろその効き具合がめちゃくちゃに美味しいわけで、つくづくこの「わさび許容量」を自分の中で守りさえすれば最高に美味しいのにな、ということを実感した。

しかしまあわさびではお腹を壊したことがないのが面白いところだ。過剰摂取できない(辛くて食べられない)ということに尽きるのかもしれないが、胃腸への刺激は唐辛子のそれとは異なるのかもしれない。
味覚として許容できる範囲と胃腸の許容できる範囲が異なるから起こるわけだろうけれど、つくづく残念なものだ。もうちょっと胃腸が頑張れるなら、辛い物ももう少し楽しめるのに、ということである。
まあ何だろう、過剰に辛すぎる界隈の物はあんまり食べたいとは思わないけれどね。誰が食べてもお腹を壊すようなものはちょっと遠慮したい。

 

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これもある意味刺激物「紅生姜の天ぷら」