言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

変な夢の話


寝坊する夢を見た。
寝坊という意識があるということは夢の中でも寝ているという、よくよく考えると漫画のような展開だった。眠すぎて起きられないというのを夢の中でも体験しているのはだいぶ変な状況だ。
遠くで仕事用のスマホの通知が来た音がして頑張って起きるも、目がどうしても開かないので、壁伝いになんとか歩いていく……というあたりで夢から醒めた。

ちょっと焦りながら現実の時間を確認して、寝坊の時間ではなくて安心した。
ただまあ慌てて起きた分、寝覚めはあまりよくなかった。悪夢、とまで言うと言い過ぎではあるが、不快は不快である。朝から変な感じにドキドキした。
普段、「起きた時点で時間を過ぎていた」というような物事に間に合わなくなるような寝坊というのはしないだけに、寝坊の夢というのはこれから起こり得るかもしれない現実のようでそのリアルさが怖いものである。
もっとも、朝の支度を急がないといけなくなるとか、場合によっては端折ったりしなければならないような小さな寝坊というのは割とよくあることだから、いつかどこかで盛大にやらかすんじゃないか、という気は若干している。だからこその夢なのかもしれない。
そんなところで刺激をくれなくてもいいのに、とは思うけれど。
なかなか出発できないとか、なかなか起きられないとか、そういうシチュエーションもよくあるけれど、なんでもそうだけれど結構焦るようなシチュエーションが多い。
寝坊以外だと遅刻系のシチュエーションは本当に多くて、船に乗って行かなきゃならない旅館に向かっているのに港にまだまだ全然たどり着かないとか、逆に孤島の最終便の船に間に合わないだとかそういう心臓に悪いシチュエーションは起きたときに本当に「夢で良かった」と安心する。
現実世界での遅刻の記憶とかが経験としてあるわけで、それと同じように「やらかした」感覚がリアルなのがポイントだろうな。
逆に、現実で「夢ならばどれほどよかったでしょう」と思うこともまあまああるけれど……。

これは私に限った話かもしれないが、なぜか私の夢の中に出てくる家の間取りは、現実世界と乖離した物である。そして夢の中ではそこに違和感がないのが面白いものだ。
引っ越してきたばかりの時の夢も見た。ちょうど現実で引っ越しをしたあたりのことである。妙なリンクがあるのでちゃんと意識としては現実とつながっているのだろうけれど、明らかに現実とは別の家に引っ越している私が夢の中にはいる。
しかも、毎度その後も夢の中で出てくる家の中の間取りというのは夢の中でのみ妙な整合性があって、現実世界とは違うのに夢の中では毎回ちゃんと似通っているから特に違和感なく納得してしまうのだ。
起きてから考えるとどう考えても知らない家なのに、夢で見ると続き物の物語のようになんとなく納得してしまうのである。不思議なものだ。

まあでも、今日見た夢はさすがに「おかしいだろ」と突っ込んでいた。車で事故を起こしましたね、と警察が家に来るという夢である。最近車の運転はしていないし、事故る要素がないのだ。

それを主張しても認めてもらえないという怖い夢ではあったが、怖いのもそうだけれど面倒くさいな、おかしいだろう、というそんな夢だった。

……リアルでは絶対に起きないようにしたい。こんなものが正夢になってたまるか。