言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

非通知電話が掛かってきた

非通知の電話ってのは怖いもんだ。何しろ誰からの電話かわからないんだから、受け取ってみるまでどんな内容か想像することすらできないわけである。スマホ相手に掛かってくる非通知設定の電話なんて大抵ろくでもないというか、どちらかと言うと犯罪とか詐欺とかそういったことを想像してしまうから、余計に出たくなくなるわけである。本当にまともに用事があったら普通に掛けてくるんじゃないの、というような思いもある。
先日も、急に非通知で電話がかかってきた。普通に仕事をしているタイミングだったのでめちゃくちゃ焦ったし、非通知という文字を見てさらに焦った。2、3秒の間にいろいろなことを考えた。いわゆる「ワン切り」的な詐欺目的の電話なんじゃないかとか、アダルトサイト利用警告的な詐欺音声の電話なんじゃないか、とか。なので、電話を取るには取ったけれど「もしもし」とか「はい」とかすらせずに耳に当てた。
そうしたら流れてきたのは、世論調査用のテープだったので拍子抜けした。なんだ、と力が抜けると同時に、今時はスマホにも世論調査の電話がかかって来るのかと驚いた。固定電話だけのイメージがあったのだ。前に不在着信に残っていた非通知設定の電話も、もしかしたら世論調査だったのかもしれない。

でもまあ結果的には世論調査は回答しなかった。「コロナの流行により常にマスクをしている現状ですが、花粉症の症状には『今後』どのような影響があると思いますか」的な内容だったのだが、個人的には「今後」という表現が気に食わなかった。3月半ばにそんなこと聞いてどうするんだ、というわけである。1月の末とかに今後どうなるんでしょうね? と聞かれれば答えるけれど、もうすっかり真っただ中にあって、今後どうなるんでしょうね、とはどういう了見だと。もうとっくに症状など出ているし、薬の服用も3週間目である。今後どころか今もう影響出てるんで、と思ったら、ゆっくりとしたテープレコードの音声を時間をかけて聞いて選択肢を選ぶ手間が面倒にしか感じられなくなって、そこで電話を切った。仕事中だったし。

固定電話だったらナンバーディスプレイでも導入していなければ、非通知かどうかなんてわからないから気にならないのかもしれないが、スマホだと番号が出るどころか固定電話回線からの電話ならば市区町村まで表示されるわけである。非通知は非通知としか表示されないから、もはやギャンブルみたいなものだ。出るまで分からない。
まあ市町村まで表示されるとはいえ、それでも全く心当たりのない電話というのはちょっと怖いもんだ。全く覚えがないのに「石川県、野々市市」とか書いてあって、なんじゃこの電話はと思って出てみたら、通販で頼んでいたルーローハンのチルド商品欠品のお知らせを製造している工場から電話してきたとかそういうこともあるので、とりあえず出てみたら納得ということは多いのだけれども。

よくよく考えてみたら、詐欺っぽい電話ってのはほとんど遭遇したことないんだよな。でも昔架空請求の電話が本当にかかってきたりしたことはあるので、その記憶がどっかに残っているだけに警戒してしまうってのはあるだろう。でもまあ今時はそういうの、流行らないよな。詐欺っぽいメールは死ぬほど来るけど、電話は全然来ないもんな。