言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

プレミアムフライデーというやつ

プレミアムフライデーというものがあった。いやまあ、今でもある。うちの会社にはない。月末の金曜日に早く帰りたかったらそれは午後半休取得というわけになる。
昨今のご時世ではこのプレミアムフライデーなる制度はどれくらい生きているのだろう、とも思うけれど、辞めたがっている企業ならばこれを機にというかこの情勢を鑑みて廃止しますと理由が付けられるのでまあ面目は立つ気がする。
まだまだ実施している企業というのは素直にうらやましい限りである。情勢はどうであれ、休みたい気持ちにはこれっぽっちも変化はない。会社が正式に月末金曜の勤務時間は15時までだよ! と言ってくれるのであればそれに越したことはないわけで、午後半休1回分得をしたと思えばなおのこと良いし、ついでに言えば15時以降の勤務に残業代が付くとかでもあればより一層公平であるような気もする。
直会社によって本当にまちまちであるだろうし、導入から2年くらいたったか知らないが、世の中のプレミアムフライデーの「今」を知りたいところである。

私もプレミアムフライデーの恩恵にあずかったことはある。資格試験の勉強のために他所の会社に研修に出ていた時、研修先の会社でプレミアムフライデーが導入されていたのだ。教える側の人間がプレミアムフライデー適用なので、研修組も自然とプレミアムフライデーである。自社に連絡したら、会社都合として控除なしとして良いとの回答を貰ったので、大手を振って15時に帰ったわけである。
ちなみに、適用されなかった場合18時まで自社に戻って自習でもしとけという話なのだが、まあそこは本音と建前というやつである。そこまでガチガチに運用している会社でもない。
そんなわけで、15時に退勤できるということは事前に聞いていたので、そのまま旅行に出かけることにした。私服だったので余計にそれがやりやすかった。でかい荷物はさすがに目立つのでロッカーに入れておいたが、退勤即お手掛けというのは結構楽だった。3か月いたので3回プレミアムフライデーがあったわけだけれど、結果的には3回とも全部旅行に使ったと思う。
金曜日の午後が空いてたら、土日の旅行の前乗りがしたくなるというものだ。
徳島に飛行機で行ったときはさすがに到着したら結構遅い時間になったけれど、それでもカーシェアで車を借りてラーメンを食べに行ったり、そのまま眉山まで行って夜景を見たりするくらいは余裕がった。15時過ぎに退勤して、18時半の飛行機に搭乗。いったん自宅に帰っていてはさすがにギリギリだったと思うけれど、まあそれでも何とかはなったというくらいである。
世の中的にはきっと金曜日は約退勤して飲みにでも行ってくれってことだったような気がするけれど、私はまあ全部旅行に振ったわけだった。別にどうやったっていいわけだけれど、午後半休とかでそれをやるよりはずっと気持ち的にはお得である。
3ヶ月限定だったけれど面白い体験だった。そういや2回目は確か年末だったから、そのまま会社で忘年会が始まって、ちょっとだけ混ぜてもらったりもしたな。知ってる人ほとんどいないのに。それでその後旅行に出かけた。そうだった。そういや。

今担当している仕事でそのままプレミアムフライデーが導入されてもどうだろう、帰れるのか微妙なところはあるけれど、一瞬で形骸化した「ノー残業デー」よりは良い結果になるような、同じになるような。ノー残業はどうせ定時後にしかできない仕事が来れば一瞬でそんなものはなかったことになるわけで、プレミアムフライデーでもそれは同じだろうな。ただし、15時以降の勤務に残業代でも出るなら話は違うけど、まあうちの会社ではないだろうな。