言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

まだ在宅勤務にはならないけれど

 


久しぶりに家から出たら、もう桜が散りかけていることに気が付いた。会社に行くにしても家から駅までの間しか外を歩かない(勤務先は駅から地下通路で直接繋がっているため、外に出ない)ので、全然気が付かなかった。

今年は花見をしなかった。できる状況ではなかった。

例年、花粉症がきついので何度もというわけにはいかないものの、1シーズンに1回くらいはなんだかんだお花見をしたりしていた。昨年は日中ではなく夜にお花見をしたのだけれど、街灯などの明かりが一切ない場所に陣取ってみたら、あたりが暗くなるにつれて桜どころか手元すら見えなくなってくるというような、しょうもない現象もあった。夜桜の花見は明かりのある所でするべきという知見を得た。結局その日はスマホのライトを紙袋で覆った簡易ランタンのようなものを真ん中に置いて、ぼんやりとした明かりで花見を楽しんだ。それはそれで面白かった。

今年は花見が開催されることはなかった。週末に天気の悪い日が多かったので実施できたかと言われれば運次第なところはあったけれど、それでもこの「いつの間にか満開になっていて、いつの間にか散り始めている」という状況は寂しいものである。

花見はできないけれど少し長めに行こうか、と言う話が出てことはあった。帰り道を少し遠回りして桜並木を眺めに行く、というようなそれだけの話である。先週のことだったのでたぶんまだ桜は満開だったと思うけれど、それもいろいろバタバタしているうちに実現しなかった。昨今の情勢もそうだけれど、異動とか組織改編だとかそういう用事が重なって自然と流れて行った。

休日は自宅待機。待機と言うか、引きこもっていただけというか。食料調達に出かけた時もまっすぐ行ってまっすぐ帰ってきてしまったので、散歩のような形で出かけるようなこともなく、ほとんどの時間を自宅で過ごした。

家でダラダラ過ごすのは苦にならない方なのでずっと引きこもっていたけれど、全く運動をしないのは良くないのでせめて散歩くらいはした方がいいのかな、なんて思うのだけれどどうだろう。

例えば休日であれば一人で散歩するくらいどうということはないだろう。人込みに向かっていくわけでもなければなおの事いいと思う。平日はどうかと言えば、これは結構難しい。今のところ会社に通勤しているので平日は関係ないことなんだろうけれど、この「通勤」が無くなる時つまりテレワークになった場合にどうすればいいんだろう。

フレックスタイム制が敷かれていないため、勤務時間は基本的に日中帯になる。きっちり管理されているわけではないので、多少昼休みが長かったりさぼっていたりしても怒られるようなことはないだろうけれど、まあなんというか散歩みたいに明らかに仕事をしていない状態で電話とかがかかってくるのが面倒くさそうで嫌だ。

そう思うとテレワークで仕事をするなら、ドキュメント作成みたいにある程度一人でできる仕事が多いと楽そうだ。2人で分担して作業を……とかになると、休憩もしにくいし。

花見は結局できないし、桜を楽しむこともほとんどできなかったけれど、これからもっと状況としては家にいなくてはならない時間が増えるわけで。そうなったらどうやって休憩時間を取っていけばいいのかな。

そう思って今日、昼ごはんを買いに外に出たら、学校が休みの小学生に混じって、手ぶらで私服の大人たちがパラパラと散歩しているところに出くわした。平日はスーツ着た人がそこそこ歩いているようなところだったりするので、私服でしかも手ぶらとくればなかなか珍しい……はずなのだけれど、これはあれだな、リモートワークの合間の散歩の人だな。

なんだ、みんな結構休んでるんだな。散歩したりして。

なんとなく気持ちが楽になった。