無料公開している漫画 - 言葉のリハビリ場

自宅待機要請や学校の休校などが行われている影響で、いろいろな漫画がweb上で無料公開されているのを見る。私の場合は自宅に待機もしていないし学生でもないのだけれど気になるものは気になるのである。せっかくだから読みたい。ブラウザでもなんでもいいので、公開されているのならばこれ幸いといろいろ手を出してみている。個人的にはKindleで漫画を読んだりするようになってから、 webで漫画を読むということのハードルが低くなったように感じている。
なんとなく今までタイトルだけ見たことがあったような漫画が無料公開されているのを見つける。昔どこかで少しだけ読んだことがあるけれど、結末まで知らなかったりして、そうするとまあ読みたくなるわけである。途中まで読んだことがあると思っていても、改めて初めから読んでみると全然覚えていないことがあったり。
ただなんというか、それぞれの作品ごとにいろいろなページで無料公開されていたりするわけで、どれがどのタイミングで公開されているのかというのは多くの場合能動的に探しに行かないと見つからないわけである。運よくたまたま宣伝されている物を見つけに行くことができればいいし、公開初日とかに話題になっている物を探せればそれがベストなんだろうけれど、なかなかそうもいかないのが歯がゆいところだ。
なにかそういう情報のハブみたいないい感じのサイトはないだろうか、と思ってちょっとだけ探してみたりもしたけれど、まああるにはあるけれど今のところこれ、と言うのには出会ってない。アプリを落として、とか、 24時間で回復する無料チケットを使って、全巻読めるけれど1日に読める分は決まっています、とかそういうのは特に求めていない（その手のサービスは平常時でもあるし）のだけれどホイホイ引っかかる。そりゃそうだよねビジネスだもの。個人情報を登録しなければならないタイプのものならば別に無料公開期間がどうこうしなくても、見たくなったら入るからね、それこそ能動的に。

それでもっていろいろ探していたのだけれど、たどり着いたのがまさかの日本の歴史の漫画だった。表紙を見た瞬間にすごい懐かしくなって、ああこれ昔小学生の時にすごい読んだよな、とか思ったら一気に読みたくなった。内容は本当、それこそ小学生で読んでいたくらいだから平易で簡潔に書かれてるんだけど、結構注釈とかは本格的に書かれていて、改めて読み直してみたらすごく面白かった。
昔は物語的に適当に読み飛ばしていた部分とかが結構あったことも今更理解したり。登場人物は架空人物以外は基本的に史実に則った人物なわけだから、それこそwikiとかで調べると事細かに出てくるので同時に読んでみたり。いろいろ寄り道しながら、調べながらで読むから全然先には進まないけれど、すごく面白い。権利の関係で資料が一部グレーに塗りつぶされていたりするのは少しシュールだけれど、それこそ調べればどういうものかを見られるのであまり問題ないわけで、小学生だった当時からずいぶん時代が変わっているんだな、なんて思ったり。歴史の本だけれど最終巻は一応「現代」につながっていて、その当時の「現代」だからぎりぎり平成の話も載っているかな、という具合なのだけれど、今や令和なわけで平成の初めのころの話はもうある意味「歴史」として載っているかもしれないと思うと時の流れを感じたり。
小中学生などの学生用に公開されている物なんだろうけれど、大人が大真面目に読んでも普通に面白くて、新しい発見もなってとても良かった。こんな機会でもないと昔読んだこういう学習用の漫画なんてなかなか目にする機会もないわけで、公開してくれて本当に嬉しい限りである。