言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

旅行を延期した話

今月の旅行の予定をキャンセルした。致し方のない事だった。飛行機の予約キャンセルが無料になるニュースを見て、最後の後押しを受けたような格好だった。

飛行機のキャンセル手数料はかからなかった。鉄道の払い戻しは手数料がかかりそうだ。無料で行うには電話をしないといけないようだけれど、全くつながらない。300円くらいだからもう気にしないことにした。

そんなことよりも旅行ができないことのほうがずっとずっと悲しい。

 

今年は変則的な休みが多い。GWは思えば去年が異常だったのだけれど、今年は昭和の日が離れているので5連休。7月の東京オリンピックに関連して、開会式と海の日が合体して4連休。9月にも4連休がある。その一方で、3連休は今月のものを過ぎると次は8月のお盆のところで、その次は11月になる。大型連休はどうせ混雑するけれど3連休はわりと行き先次第で値段も高くなり過ぎず、連休前日に半休でもとって出かけておけばさらにお得になることもあるので、結構好きなのだ。
今月の3連休も19日に休みを取って、北海道に行こうとしていた。1月1日、つまり元旦の夜に思い切って飛行機予約してあったので、支払いも随分前に完了している。一昨年に根室、昨年に網走と訪れているので今年は稚内に行こうと、そう思ってのことだった。札幌発稚内行きの特急「宗谷」の切符も予約済。各日程の宿や途中の立ち寄り場所のリサーチなども含めて、準備は万端だった。

ところがまあ、情勢としては皆知っての通りだと思う。北海道では新型コロナウイルスの広がりに対して非常事態宣言がなされている。どうしたものかと思っているうちに、行こうと思っていた施設が軒並み「19日までの閉鎖」を発表。予定していた19日に飛行機が飛ばないということはないだろうけれど、行っても何も開いていないかもしれないという事実に、流石の私も旅行の中止を決定せざるを得なくなった。大きな施設は公式HPなどで発表があるから良いものの、小さな施設や飲食店なんかは直接行くまでわからないかもしれない。街中ならいいけれど、遠く出かけて行ってみて休みだったらばかなりダメージはでかいだろう。
そういうことを鑑みて、3月の旅行は中止。せっかくの連休だが仕方がない。その代わり、転んでもただでは起きないというか、キャンセルしたそのまんま6月に同じような日程で予約を取ってしまった。有休の復活する4月を挟むので、土日の前後、金曜と月曜に休みを取って4連休にするという少々強引な計画ではあるけれど、まあそんなことはどうでもいいのだ。江戸の敵を長崎で討つようなことも考えたが、札幌の敵は札幌で取る。そうでなくてはいけない。
やむを得ない事情で旅行を中止にするのは今回が初めてではない。体調不良、急な予定、仕事などいろいろあるけれど、なかなか1度中止した旅行計画をもう一度再生させて出かけるということはそうめったにできないものだし、そのままなんとなく流れていってしまうものだ。だけれど、いやだからこそ、今回はあえて全く同じ行程で再度計画をした。中止ではなく延期。そうしたかったのだ。
稚内はそもそもずっと行きたい場所だった。行きたい場所であるけれど、その交通の不便さからずいぶん後回しになっていた。最東端、根室に訪れたときも、稚内に行く案も同時に考えたものだった。でも今回はと根室を選択。昨年網走に行った時も、同じく特急で5時間以上かかるということで稚内案も考えていた。でも網走を選択。そうして、ずっと伸ばし伸ばしになっていた稚内に満を持していこうというのだから、それはもう完全に中止するのはあまりにもったいないので、あくまで「延期」としたのだ。
今月はいけないけれど、6月。

行く前から何やら因果を背負ってしまった稚内旅行だけれど、無事に開催できることを願っている。