言葉のリハビリ場

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ひなあられの供給

そういえば、一口にひなあられと言ってもかなり種類があるらしい。私が想像するひなあられは砂糖を絡めたポン菓子のものである。調べていて気が付いたけれど、基本的に関東がメインで流通している物らしい。関西であれば醤油味のあられが一般的なんだとか。確かにそれも食べたことはある。買うときに「甘い方のひなあられを買わなきゃ」と思うのは、関西風のものと関東風のものを比較して関東のものを買おうとしている、ということになるらしい。気づいていなかったけれどそういうことのようだ。醤油味のあられもおいしいから好きだけどね。
聞くところによれば、名古屋だともっと独特らしいし、全国的にいろいろ種類はあるのかもしれない。

ひなあられは美味い。ひな祭りの時期にしか売っていないのはもったいないと思うくらいには好きだ。好きなのだけれど、食べる機会どころか買う機会も限られているのが現実だ。2月の中旬から3月のひなまつりの週くらいでしか売っていない。たぶんまあ需要がないからなんだろうけれど、私としては結構残念なところだ。素朴で美味しいのに。
ひなあられの好きなところはポン菓子であることもそうなのだけれど、内容のバラエティ豊かさもまた好きなところの一つである。「にんじん」というポン菓子を思い出してほしい。あれは駄菓子屋とかで普遍的に売られている物で、手に入れようと思えば年中買えるものだ。あの米のポン菓子をベースにして、大きな球体のものや、煎り豆を砂糖でコーティングしたものだとかが入っているのがひなあられである。年中買えるかと言われれば、なかなかお目にかかることはない。類似品であってもだ。
基本的にはどこに行けば買うことができるんだろう?
これくらいの季節になればそれこそコンビニだろうとスーパーだろうとどこにでも売っているものである。こちらから探さなくてもひなあられは置いてある。そういう季節だからだ。ひなまつりにひなあられ。そういう名称だしそういうものだからとわかってはいるけれど、それでも季節を問わず美味しいものは食べたいじゃないかと思うわけである。桜餅は桜の季節に食べるものだけれど、桜葉の生産地である静岡の松崎町にでも行けば年中名物として売っているわけで、ひなあられもそんな感じで探しに行けばあるのだろうか。
面白いもので、お菓子のお店を見に行ったとしてもたぶんひなあられは扱っていないだろう。和菓子、それもあられのお店ならあるかもしれない。
関西風のあられに関しては、結構それっぽいものを見ることはある。というか醤油味のあられというのはかなり贈答品として一般的なものであるようで、ちょくちょく貰い物として家にも置いてあったりする。和菓子として小分けのせんべいに類するものは貰ってもうれしいし、そう重くもないからよいのだろう。
似たような条件な気がするけれど、ポン菓子というのはすごく地味な存在だ。古いというか、昭和的というか、そんなもんなんだろうか。駄菓子のようなもの、というか駄菓子そのものなんだろうか。素朴で美味しいんだけれど、どうもお菓子売り場の棚には並ばないし、贈答品としても軽すぎるのか見ないし、何とも残念である。
ひな祭りの季節にいくらか買い込んでちまちま食べるのもいいけれど、年間通して安定供給できる仕組みはないだろうか。
売っているところ、知ってます?