言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

極寒の地での観光

 

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度を越して寒いと、外で動き回る観光はできない。そう実感したのは、先日の北海道旅行でのことである。
飛行機は着陸するとき現地の気温がアナウンスされるものだが、降り立ったとかち帯広空港はなんと-12℃とのことだった。時刻は朝10時頃である。夜中ではない。普通に日中でその気温だ。帯広の中心地は-5℃くらいと聞いていたのに、帯広市内の南のほうにある空港はさらに寒いというわけである。
積雪はさほどではないのだけれど、飛行機を降りた瞬間からものすごく寒い。そしてレンタカーを借りにレンタカー屋に向かったのだけれど、店舗がものすごく暖房されていてそれはそれで笑ってしまった。北海道のどこも屋内はこんなに暖かくしているのかよ、と内心思ったものだが、結果的にはこのレンタカー屋が度を越して熱せられていただけだった。度を越して暖房の効いた部屋というのは、少し息苦しさを感じるものである。そして眼鏡が曇った。
レンタカーを借りて観光に臨む。レンタカーはちゃんと暖房が効くので安心だ。しかし外に出ると途端に凍り付くほど寒い。
初めは案外と大丈夫な気がするのだけれど、それは温まった室内の感じが身体に残っているだけで、すぐに冷えていく。身体はそれでもコートを着ていたりしているので大丈夫なのだけれど、何も覆われていない顔などはだんだんと痛くなる。寒いというか、痛くなる。手先も手袋をしているうちはいいが、スマホを取り出して写真を撮ろうとすれば本当にみるみるうちに手先が冷えていく。そのためのスマホ用手袋なのだけれど、ついつい外してしまう(そのほうが早いから)。
それでまた基本的にスマホで写真を撮ったりしていたのだけれど、あまりの寒さに充電がどんどん減っていく。もともと買ってから2年半が経過し充電のヘリが早くなりつつあるのだけれど、それでも極寒の中スマホを使おうとすると一気に10%ずつくらいの間隔で減っていく。
後で冬季開園中の動物園に行ったのだけれど、充電器を車の中に置いてきてしまって(音楽を流すときにケーブルを使っていた)、ぎりぎりの充電で写真を撮りまくったりしたのである。どうでもいいけれど、雪の上をキリンが歩いていたり、ライオンが寝ていたりと、「サバンナ出身じゃないのかこいつらは」という気持ちになるなどした。寒くないんだろうか。寒いと思うけど。

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雪の上をうろうろするキリン

極めつけは展望台である。吹きさらしの展望台はとにかく寒い。夕日が沈むタイミングで、展望台を訪れたのだがまあとにかく寒くて、外にいるのもやっとであった。さっさと写真を撮って、あとは車の中に退散する。
もう、そうなると行先はおのずと温泉になる。寒くて外にいられないし、体もすっかり冷えてしまったら温泉に行くしかない。幸い帯広の近くには十勝川温泉という素敵な温泉がある。そこのホテルの日帰り入浴には、3日間のうち2回も入ってしまった。それくらい極寒の地での温泉はありがたい。
ただし、温泉に入る時には貼ってあるカイロを捨ててしまうので、その後の行程で貼りなおさない限りはずっと寒いままである。
私はそのまま件の展望台に向かってしまったため、下がった気温とともにもろに大打撃を受けた。

 

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寒い時のお出かけには気を付けよう。