言葉のリハビリ場

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期限の切れたカイロ

部屋の片づけをしていた時に、ずいぶん前に購入したであろうカイロが出てきた。期限を見ると、2018年との記載がある。
冬になるとカイロをよく使う。毎日通勤用に1枚張るタイプを使うのと、雪でも降れば枚数が増えるなり、貼らないカイロをポケットに入れて置いたりと、頻度はかなり高い。
基本的には、シーズンが始まると買ってきて、その冬が終わる頃に使い切るようなイメージである。だが例えば豪雪地帯に旅行する時なんかに、1日1枚とかではなくて複数枚使いたいようなときがあると、現地や行くまでの間に追加でカイロを買って持って行ったりするわけだ。そういうイレギュラーなカイロは、旅行鞄、それも冬にしか使わないような大きなものの奥底に忘れ去られる運命にあったりするわけで、今回もそんなカイロが発掘されたというわけである。
カイロには使用期限がある。とはいえ、生鮮食品のようなものではないので、期限が切れても使用できる……はずである。一応調べてみたら、自己責任で使う分には問題ない(意訳)というようなことがカイロメーカーの公式HPのQAに載っていたので、大丈夫だろうとは思う。そのまま長い昼寝とかしなければいいわけだし。
そういうわけで2018年期限であれば丸2年の月日が経過しているわけだが、せっかく発掘したので使ってみることにした。

どんな塩梅だったかと言えば、しばらくは新しく売られている物と遜色ない使い心地であった。ちゃんとあったくなるし、あったかくなりすぎることもない。ところが数時間経つとどうしたことだろう、温まり方にムラが発生するようになった。一部は暖かいが一部は冷えているような、そんな状態である。だんだんと温かくない部分が広がっていって、ついには貼るカイロではあるが「貼らないカイロの翌朝発見したやつ」のような、中身が少し塊になっているような、そんな感じになってしまう。
熱がちゃんと持続しないのである。今時のカイロは「12時間持続」とか銘打っている物が普通にあって、本当に朝貼って夜家に帰るまでずっとあったかいものが多い(もっとも、部屋が暖かいので昼頃には取ってしまうことが多いけれど)。実際ピークが12時間持続するだけであって、もっと長くあたたかいような気がする。
期限が切れて1年以上経過したカイロはどれもこの持続力がなかった。何枚か試してみたが基本的に冷めるのが早く、ひどいものだと朝8時に貼ったものが昼の12時には冷たくなっているようなことさえあった。新しいものを買うのには意味があるし、使用期限にも意味があるということだ。

明日からまた北海道に行くので、手袋を買ってきた。数年前に買ってきた「スマホ対応手袋」はスマホは使えないわ指の所は寒いわで(単純に指のあたりの毛糸が薄く作られているのでスマホができるといういいかげんな代物)いまいち意味をなしていなかったので、そんなに高い買い物でもないし新たに購入したのである。試してみたらちゃんと裏起毛で温かいし、スマホもいじれる。

カイロもまたケチらず新しいのを買っていかないといけない。古いカイロは会社に行くときのような一時的なものに使うとして、長持ちしてあったかいやつを買っていこう。そうでないと、最高気温-5℃予報の出ている北の大地を乗り切れる気がしないから。