言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

パスワード

パスワードを記憶するのが、頭ではなくコンピューターになったこの頃。特に最近はブラウザに保存してはいけませんよとお達しのあるような社用のPC以外は、あまり手内でパスワードを入れることがなくなった。
スマホはさらにすごい。顔とか指紋とかを登録していると、それだけで保存しているパスワードが呼び出せてしまうのだから。

だから、端末が変わった時なんかは要注意である。だってパスワードが自然と思いだせないから。

いつも使っているパスワードというのはすんなりと出てくるものである。PCのログインパスワードなんてのは、画面をロックする度に使うからもう"手が覚えている"状態だ。忘れることがあるとしたら長期休み明けくらいだろう。でも頭が忘れていても手がなんとなく癖のように動かし方を知っているからだいたいすぐに思い出せるかログインできるものなのだ。

最近、社用の携帯が支給された。あんまり使ったことのないアンドロイドのスマホである。いつも使っているiPhoneじゃないということでそもそも操作がいまいち理解しきれていないところだけれども、やっぱり困ったのはパスワードだった。
今まで使っていたのは私用のiPhoneとか会社のPCとか。今は上の人が優しいので会社のPCにパスワードを登録しても別にいいよ、と言ってくれている(返す時にちゃんとパスワードを消せばの話)ので、自動保存のパスワードを呼び出してあげて使っているにすぎないのだ。
ところがまあ社用携帯くんは未だ使われたことのないまっさらな状態でやってくるわけだから、社内システムへアクセスするパスワードが思い出せないというそれだけで四苦八苦である。社内システムのユーザー名は当然固定だし、パスワードも例えばメールを送ってもらえば変えられるとかそういう代物ではない。総務とかにお伺いを立ててパスワードを再発行してもらうような代物である。覚えているわけもない。覚えているのはPCやiPhoneのパスワードマネージャーである。

浅知恵を働かせて、自動入力されている値をコピペすれば読めるようになるじゃないか! と思ってコピペしてみたら、見事に*******みたいな状態で出てきやがった。まあそうだよね。セキュリティーとしては最高だ。それであっている。パスワードマネージャーそのものにアクセスをしたらさすがに分かったけれど、危ないところだった。パスワードマネージャーがなくなるとか、PCやiPhoneごとなくなるとかそういうことがあったらさぞかし不便になるだろう。復旧困難な事態に陥るかもしれない。

こうして人は退化していくんだなぁと、このブログも自動保存のパスワードでログインしながら書いている。あーあ。